歌舞伎
歌舞伎関連情報(13ページ目)
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記事一覧
雪が降る。雪が鳴る? 歌舞伎と雪の表現に注目
ガイド記事五十川 晶子雪で正月休の足を奪われたり、帰省先から帰れなかった人もいたのでは。降雪の翌日の晴れた空は、いつもより妙にすがすがしく、埃も静まりあたりが浄化されたような気がします。凍った雪の解け始めた道路は逆にシャーベット状で汚いんですが。歌舞伎では雪はあくまでも“美”を追求します。雪を用いる舞台では、上からは四角...続きを読む
源平の戦いの裏話。テーマは「親子」? 「義経千本桜」3人のヒーロー
ガイド記事五十川 晶子初演は江戸期1747年の竹本座・人形浄瑠璃。作者は竹田出雲、並木千柳、三好松洛。なんとその翌年にはもう歌舞伎として上演されていた。源平の戦いで滅んだ平家の武将達。平知盛、平維盛、平教経が生きていたという設定から始まる。源氏の侍大将は義経。この3人を追うのだが、一方で兄・頼朝と不仲となり結局は陸奥へ逃...続きを読む
「行儀良い稽古」を目差して 大谷桂三さんの歌舞伎講座
ガイド記事五十川 晶子15日から始まった毎日新聞カルチャーシティ渋谷校では「何だか歌舞伎役者になったみたい」という、刺激的なタイトルの講座が始まった。従来にありがちな座学形式の、「歌舞伎入門」のような講座ではなく、受講生全員浴衣に足袋着用で、実際に身体を動かし、台詞を吐いて稽古する講座になる(らしい)。その初日におじゃま...続きを読む
5月歌舞伎座『源氏物語』(再掲載) かなりカッコ良かった三之助
ガイド記事五十川 晶子いきなり私事ですが、筆者は昨年偶然”三之助”をまとめて見かけたことがあります。夜の部がはねた後、歌舞伎座脇の楽屋出入り口で三人がバラバラに出てきた時でした。長いコートを翻しさっそうと銀座方面へ消えていく辰之助、連れとタクシーを拾ってあっという間に消えてしまった新之助、数人と連れ立って銀座方面へ歩く菊...続きを読む
三之助人気のヒミツは「声」だった? 迫力満点! 新之助の鳴神上人
ガイド記事五十川 晶子いまさらながら、千秋楽で、市川新之助、尾上辰之助、尾上菊之助を拝んでまいりました。辰之助は来年尾上松緑を襲名することもあり、“三之助”としての顔合わせはこれがほとんど最後かもしれません。千秋楽ということもあり、人気の三人の顔合わせということもあり、ロビーは一段と華やかな雰囲気です。特に着物姿の若い女...続きを読む
白浪ものといえば河竹黙阿弥
ガイド記事五十川 晶子黙阿弥という作者河竹黙阿弥は、主に幕末から明治期にかけて活躍したの歌舞伎作者で、名人といわれた役者・市川小団次と提携し「白浪物」を多く書き、白浪作者とも呼ばれたました。特に生世話物を得意とし、音楽的な台詞、情緒的な世界の描写に特徴があります。現在歌舞伎座などにかかる演目のうち、黙阿弥のものは実は意外...続きを読む
女形(おんながた)の不思議 その1 「女になる?」「女でいる?」
ガイド記事五十川 晶子歌舞伎の魅力のひとつに「女形」があります。現代のほかの演劇にはなかなか見られない特徴のひとつです。宝塚の最大の魅力のひとつが男役であるように、女形の役者への人気もなかなか大変なものがあります。女形といってすぐに思いつく名前といえば、やっぱりこの人・坂東玉三郎、また、市川笑也など市川猿之助一門の若い役...続きを読む
230年ぶりに坂田藤十郎の名前復活。海老様も! 松竹が5つの襲名計画を発表
ガイド記事五十川 晶子3月29日、歌舞伎興行を一手に引きうける松竹から、今後2005年までの襲名計画が発表されました。松緑(しょうろく)、海老蔵(えびぞう)、勘三郎(かんざぶろう)、坂田藤十郎(さかたとうじゅうろう)らが続々と登場します。まずはその予定をざっと追ってみます。2001年――先陣を切って坂東八十助が十代目坂東...続きを読む
歌舞伎の「花道」ってどんな道? 役者を満喫するならココ!
ガイド記事五十川 晶子<目次>歌舞伎の「花道」とは「男の花道」や「引退の花道を飾る」などで使われる「花道」を通るのは人間だけじゃない⁉演目によって、花道の「意味」は変わってくる!歌舞伎の「花道」とは歌舞伎の「花道」とは歌舞伎の舞台といえばどなたもご存知なのが「花道」ではないでしょうか。舞台下手(しもて・舞台に向かって左側...続きを読む
「歌舞伎を救った男」との出会い 名作『熊谷陣屋』の裏話 その2
ガイド記事五十川 晶子江戸時代、奢侈禁止などさまざまな規制を受けながらも生き残ってきた歌舞伎。だが第二次世界大戦後の占領軍による統制には屈するしかなかった。総司令部は日本の占領中に歌舞伎の検閲を徹底して行った。上演に当たって松竹が歌舞伎脚本を全文英訳して提出した資料がワシントンの国立公文書館に残っているという。『菅原伝授...続きを読む