不妊症
女性不妊の原因・検査法
無排卵月経、チョコレート嚢胞、多嚢胞性卵巣症候群、子宮筋腫など、女性不妊の原因となる病気一覧。それぞれの病気について理解を深め、治療に役立てていただけるよう、病気の特徴、症状、原因、検査法、予防法、治療法をわかりやすくまとめました。
記事一覧
女性不妊とは?
ガイド記事池上 文尋排卵障害だけではない女性不妊女性不妊の原因とその検査方法、治療法は様々です。分かりやすく解説します。ドクターは不妊原因を検査によって特定をします。主な検査の内容は以下の通りです。1)排卵障害:血液検査(ホルモンの量を測定して調べます)2)キャッチアップ障害:卵管通水とAIH(人工授精)3)卵管因子:...続きを読む
炎症と不妊についての関係について
ガイド記事池上 文尋先日、沖縄のハートフルクリニックという代謝栄養療法を積極的に行われている平良先生と京都の不妊治療専門クリニックの田村秀子先生が対談される機会があり、私も同席をさせて頂きました。栄養のこと、免疫のこと、食生活のこと、精神疾患のことなど様々なテーマでお話が進みましたが、最も印象的だったのが、炎症について...続きを読む
多嚢胞性卵巣症候群、その症状について
ガイド記事池上 文尋多嚢胞性卵巣症候群とは?卵巣にはたくさんの卵細胞があり、平均して月にひとつずつ成熟し、排卵します。卵細胞は卵胞という袋に包まれていて、発育するにつれてこの袋が大きくなっていき、およそ2cmくらいの大きさになると破裂して、卵胞の中の液体とともに卵細胞が排卵されます。多嚢胞性卵巣症候群とは卵胞が卵巣の中...続きを読む
多嚢胞性卵巣症候群なあに(2)
ガイド記事池上 文尋多嚢胞性卵巣症候群の診断法血液中のホルモン検査やホルモン負荷試験、卵巣の超音波検査で診断します。ホルモン検査では、LHがFSHより多い(正常のときはFSHのほうが多い)という特徴があります。テストステロンもしばしば増加しています。超音波検査では卵巣に普通より多い数の卵胞が見えます。腹腔鏡下手術で卵巣...続きを読む
子宮腺筋症ってどんな病気?
ガイド記事池上 文尋先日、投書で「子宮腺筋症で場合によっては子宮を摘出と言われました。どんな病気なのかわかりやすく教えてください」という問い合わせがありました。そこで今回は子宮腺筋症を説明していきたいと思います。子宮腺筋症とは、通常であれば子宮内にある子宮内膜が、何らかの原因で子宮の筋層の中へ入り込んでいく病気です。月...続きを読む
クラミジアってなあに?
ガイド記事池上 文尋クラミジア感染症は性感染症のうちで最も頻繁に認められ、自覚症状がほとんどないために潜在化、蔓延傾向にあります。特に不妊症においてはその関連性は高いといわれております。そこで今回は「性器クラミジア感染」について説明を行って参ります。●クラミジアの正体クラミジアは細菌に分類される小微生物(直径300~1...続きを読む
子宮内膜症と不妊症
ガイド記事池上 文尋子宮内膜症とは?子宮のなかには、受精した卵が着床するためのベッドのような役割をする子宮内膜があります。子宮内膜細胞は身体の中でも最も細胞増殖の盛んな細胞で、エストロゲンの影響で増殖し高温期になってプロゲステロンの働きで増殖が止まります。その本来、子宮のなかだけにあるはずの子宮内膜によく似た組織が、な...続きを読む
子宮内膜症と不妊症(2)
ガイド記事池上 文尋パート2では前回に続いて子宮内膜症の診断、治療、不妊症との関係について説明してまいります。(診断)診断には2つのタイプがあります。「臨床診断」と「確定診断」です。臨床診断は様々な方法で内膜症の程度や範囲を推定する診断法で、確定診断は実際にその患部を診ることにより診断することです。その一覧は下記の通り...続きを読む
黄体化未破裂卵胞と抗精子抗体について
ガイド記事池上 文尋不妊治療を始められたばかりの人には不妊治療の専門用語を話されてもなかなか理解できるものではありません。私も友人や知り合いに「不妊治療に使われる言葉の意味がわからない?」ということでよく質問されることがあります。そこで今回は質問があったものに関して、2つ解説して参りましょう。黄体化未破裂卵胞(LUF:...続きを読む
チョコレート嚢胞とは?(2)
ガイド記事池上 文尋チョコレート嚢胞のイラストです。今回は前回に続きまして、チョコレート嚢胞(子宮内膜症)と不妊治療の関係、治療についての情報をお送り致します。不妊との関連についてチョコレート嚢胞(子宮内膜症)として不妊との関連性は下記の通りです。●子宮内膜症は炎症、癒着が起こりやすくなります。癒着はときとして卵巣や卵...続きを読む