不妊症/女性不妊の原因・検査法

黄体化未破裂卵胞と抗精子抗体について

不妊治療を始められたばかりの人には専門用語を言われてもなかなか理解できるものではありません。そこで今まで解説していないものを2つお話して参りましょう。

執筆者:池上 文尋

不妊治療を始められたばかりの人には不妊治療の専門用語を話されてもなかなか理解できるものではありません。私も友人や知り合いに「不妊治療に使われる言葉の意味がわからない?」ということでよく質問されることがあります。そこで今回は質問があったものに関して、2つ解説して参りましょう。

黄体化未破裂卵胞

(LUF:Luteinized Unruptered Follicle)

通常、卵巣では卵子を中に持った卵胞が20~22mm程度になるとLH(黄体化ホルモン)の刺激で破裂して排卵が起こります(図1)
PCO
(図1)卵巣の卵胞の育つ様子から排卵までのイメージ図です。
ところが何らかの原因で排卵が起こらず、そのまま卵子が卵巣に残ってしまうものを黄体化未破裂卵胞といいます。

基礎体温をチェックしている場合は排卵が起こらなくても黄体化に伴いプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されれば、体温調節中枢が刺激されて基礎体温は高温相となります。しかし、その高温相が極端に短いのが特徴的です。

基礎体温の高温相が見られて、超音波検査にて成熟卵胞の消失を確認した場合はきちんと排卵しているとわかります。そこで卵胞が巨大化しているような場合は黄体化未破裂卵胞と診断する訳です。ただ、医療機関側の検査のやり方によって超音波による排卵の確認は実施されるところとそうではないところがあります。

黄体化未破裂卵胞の原因はまだ良く分かっておりませんが子宮内膜症や骨盤内炎症性癒着、多嚢胞性卵巣などと関連があるとされています。

排卵されていないということで黄体化未破裂卵胞の周期は妊娠しないということになります。(ここも良く質問されます)
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