事故によってはクルマの修理をしないこともあります! |
Eさんは最近新車を買った。人気のあるクルマで納車まで1ヶ月待ちになっている。今乗っているクルマは買取専門店で買いとってもらう予定でその代金を新車の頭金にあてるつもりでいる。
ある日Eさんがクルマを運転運転していると突然目の前にネコが横切った。ブレーキを踏みつつとっさにハンドルを左に切ったところEさんのクルマは横のガードレールに接触して、その先にある電柱にぶつかった。
幸いEさんにケガはなかったが、クルマはすでに自走できる状態ではないため修理工場までレッカー移動してもらった。後日修理工場に修理代金を確認したところだいたい50万円前後にはなるとのことだった。
新車の頭金の一部に今のクルマの売却代をあてにしていたEさんは修理金額を聞いてびっくり。
慌ててクルマの買取専門店に連絡したところ「事故があったとなると以前に提示した金額は難しい」と回答された。
買取額も下がるとなると今更買い換える予定のクルマを修理する気にもなれない。どうせなら現金が欲しいが保険金を支払ってもらうのにクルマの修理をしないでいいものなのだろうか…Eさんは困ってしまった。
保険会社に相談すると
Eさんは電柱などに単独でぶつかった自損事故の場合でも支払になる車両保険に加入しているので修理代については保険で対応が可能とのことだった。また1ヶ月以内にクルマを買い替えるため現在のクルマの修理はする予定がないと相談すると保険金の支払いに関してこの点も問題がないとのことだった。
修理しない場合に保険金は
この事例のケースのようにクルマを買い替える予定であったり、外観上キズが目立たず走行に問題がないから保険金だけ貰いたいというようなことも状況によってはあると思います。(これは相手から対物賠償保険などで損害賠償を受けるときも同様です)
事例のような単独事故の場合でも車両保険に加入していて保険金の支払対象となる事故であれば保険金は支払われます。修理をしなければ保険金が支払われないということはありません。
但し支払われる保険金は保険会社が認定した金額ということになります。
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