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過失割合が低いのに代車費用がでない謎

交通事故が起きた!過失は相手の方が多く、通勤にクルマが必要なため代車を要求したが拒否された。こんな場合の代車の請求について考えてみましょう。

平野 敦之

執筆者:平野 敦之

損害保険ガイド

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こちらの過失割合が少なくても代車を出してもらえないことがあるのを知っておこう。
<事 例>
Aさんは今日も勤務先への通勤にクルマを使っていた。交通の便が少々悪いところに住んでいるので生活にクルマは欠かせない。

ディスカウントストアの前を通り過ぎたそのとき、店の駐車場からクルマが飛び出してきた。

「あっ!!!」 「ガシャン!」

「あ~あ・・・・。」 

こんなところで事故に遭うなんて運が悪い。相手がクルマから降りてきた。

「すみません、大丈夫ですか?」
「ええ。クルマは大丈夫じゃなさそうですけど・・・」

「とにかく警察を呼びましょう。」

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警察の処理が一通りすんで、当事者同士で話をしたところお互いに保険には加入しているようなので、あとは保険会社を通して話をしましょうということになった。

後日保険会社を通して相手方と話をしてもらったところ、こちらが20%、相手が80%悪いということで話を進めているとの報告があった。

いつもお願いしている修理工場にクルマを修理に入れなけばならないのだが、Aさんは通勤にクルマを使っている。

修理工場に代車を出してもらえるか聞いてみたところ、

「出せなくはないけど代車料がかかるよ。一応保険会社の方にも確認してみてよ。」との返事。

自分の加入している保険会社に代車のことを聞いてみると、

「お客さまのご契約には代車費用特約が付帯されておりませんので、申し訳ありませんが、保険の方からは代車料をおだしすることはできません。」

「それは分かっています。でも相手が8割悪いということで話を進めて頂いていますよね?全部じゃなくても代車料の80%相手に請求してください。」

「今回の事故のようにお互いに過失があるときには、代車料はまず認めてもらえないのですが・・・」

納得のいかないAさんは相手の保険会社に直接連絡を入れたが、同様の回答だった・・・。



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