事故現場では冷静になって警察に連絡しましょう。 |
「交通事故で警察の届出は必要か?」そう聞かれればそりゃ~必要に決まっているだろうと思われた方がほとんどだと思います。確かにいるかいらないかを問われれば「警察への届出は必要である」というのが正解です。
この記事を読んでいるときは普通に判断ができると思いますが、実際に事故現場では冷静でいられる人の方が少ないということをあらためて知っておいてください。
一つ考えてみてください。
あなたが今追突事故を起されたとします。警察に連絡しようとすると相手にこう頼まれました。「実は配送の仕事をしているのですが、もしこれで免停になると仕事ができません。」
「昨年家を買って住宅ローン組んだばかりですし、もう直ぐ2人目の子供も生まれます。仕事ができないと困るんです。」
「必ず私が責任をもって弁償しますから、警察だけは勘弁してください。お願いします!」
その上あなたはこの後大口の取引先と重要な商談があり時間がありません。ケガはしたかもしれませんが、大したことはなさそうです。
さてあなたならどうしますか?
このように相手に頼まれたり、時間に追われていたりすると冷静に判断するのが難しいと思います。
現場を離れてからありうる事
その人の性格や人間性によるところがあるのでもちろん一概に言い切れませんが、事故現場での口約束は必ずしも信用できないことがあるということです。本当に事故後誠実に対応する人もいれば、その場しのぎのことを言う人もいます。また交通事故があるとその当事者は保険会社はもちろん色々な人に相談します。
そうするとありがたいことに余計な入れ知恵をしてくれる人もいますので、事故を起した本人も考え方が変わってくることがあります。
またその場では警察に届けなかったけれども後で届出が必要になった場合、警察によって対応はまちまちですが事故の届出は当事者1人が行っても受け付けてくれないことがほとんどです。
当事者が2人なら2人で届出する必要があります。このとき相手を揉めてしまっていればそれが難しくなるのは言うまでもなく、日頃忙しいなかお互い都合をつけるのも大変です。また事故日からあまり遅いと警察も受付してくれないことがあります。
保険会社の対応
一般的に少額な対物賠償事故では届出なしでも対応はしてくれると思いますが、損害額が大きな事故であったり特に人身が関係する対人賠償事故の場合、人身扱いでの事故届けが求められるケースがほとんどです。ケースによるでしょうが、警察の届出なしで何とかしてくれと言っても、届出がないと対応できないと言われれば届出しないわけにもいきません。
前述の通り後になってから言うことが変わったりする人もいますから、警察への事故届出はやはり必要になります。
事故現場で自分が冷静に判断できていなければ、損害保険会社や保険の代理店等にその場で連絡して指示を受けるようにしてください。