火災保険の選び方(持ち家・戸建)2
マンションの火災保険選びは? |
前述のように火災保険に質権が設定されていると保険金の支払いの第一順位は融資先になります。掛け金が許せば家財への火災保険の加入も考えておきましょう。こちらは支払われる保険金は自由に使うことができます。
また賃貸の場合同様、30万円超の貴金属や書画、骨董品などがある場合は家財に含まれませんので別途保険目的に入れる必要がありますので頭に入れておきましょう(但し金額の根拠となる裏付け資料必要)。
火災保険の選び方(持ち家・マンション)1
ここからマンションを所有している場合の火災保険の選び方について考えておきましょう。ベースになる考え方については戸建ての場合と同様ですので、それを基本にしてマンション独自の問題も確認しておきましょう。マンションの建物部分について火災保険を付帯する場合、占有部分(自分の住んでいる部屋)と共有部分(玄関、ホール、階段、廊下など)があります。
極端に古いマンションでなければ、管理組合があり、共有部分については管理組合で一括して加入するケースが多いはずです。まずはマンション管理組合があるなら共有部分にどのような保険をつけているのか確認しておきましょう。
またマンションの専有部分の評価については上塗基準(壁の内側)と壁芯基準(壁の中)の2つの境界の考え方があります(壁芯の方が広くなるので評価額も変わる)。
標準モデルとして国土交通省の作成したマンション標準管理規約では上塗基準が採用されています。これが各マンションで採用されているケースは多いと思いますが、必須のわけではないので、自分のマンションの管理規約がどうなっているか確認しておきましょう。
火災保険に限った話ではありませんが、管理規約はそのマンションのルールですので一度目を通しておくことをオススメします。
火災保険の選び方(持ち家・マンション)2
マンションなどの共同住宅の場合、左右はもちろん上下にもお隣さんがいます。火災以上に漏水関係の事故が多いのも特徴ですので、個人賠償責任保険など他に契約がなければ特約で付帯することも検討しましょう。保険ですべてが解決するわけではありませんが、特にマンションではお隣さんとのトラブルは結構ストレスになると思います。金銭的な部分だけでも対処できるようにしておくことも一つの方法です。