損害保険/地震保険の基礎を学ぼう

地震保険の基本と選び方(2ページ目)

地震保険はどのように選んだらいいのでしょうか?保険料が高い分、家計負担も圧迫されます。地震保険選びの基本について考えてみましょう。

平野 敦之

執筆者:平野 敦之

損害保険ガイド

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地震保険ではなく火災保険を選ぶ?

地震保険 少額短期保険
地震保険と火災保険選びの関係は?
最初にお話したように地震保険は単独加入できませんので、火災保険とセットにするのが原則です。

火災保険については各損害保険会社で独自のものも発売しています。このあたりは保険会社によってさまざまです。

例えば地震が原因の火災が起きて全焼した場合、通常は50%までしか補償されません(地震保険は火災保険の50%までしか契約できないため)。しかし火災保険に特約を上乗せすることで、地震が原因の火災について補償を100%にすることができる商品も一部ですが発売されています。

もちろん補償内容を高いものにすれば保険料も上がっていきますので、ここは得られる補償と負担する保険料のバランスをどう考えるかということになります。

保険商品上の考え方としては、地震保険が付帯する火災保険にも目を向けておく必要があるということです。ただし旧来型の火災保険(住宅火災保険、住宅総合保険、団地保険など)に加入している人は、保険会社ごとに大きな違いはあまりありません。

ただこれらの旧来型の火災保険を売り止めにしている損保会社も結構多いので、継続時に現在と同じ内容の火災保険がないことがあるということは覚えておいてください。

地震保険と少額短期保険の違いを区別する

地震保険のプランを考えるときにもう一つ頭に入れておきたいのが、少額短期保険の存在です。

一般の方は損害保険会社(あるいは生命保険会社)と少額短期保険業者の区別がついていない人も多いと思います。両者の違いについては、「少額短期保険と保険は何が違うの?」をご覧ください。

少額短期保険業者で地震災害の補償がされる商品を扱っているのは、「日本震災パートナーズ株式会社」の取り扱う地震補償保険があります。

この商品は火災保険と関係なく単独加入が可能ですが、いわゆる地震保険とは別モノであるということと、損害保険会社と少額短期保険業者は違うモノということを良く理解してください。例えば地震保険料控除の取り扱いも異なります。

どっちが良くて、どっちが駄目というものではなく要は使い方ということです。一番良くないのは分からないけど取りあえず加入しているという状態。これは地震保険だけでなく、火災保険や自動車保険、生命保険でも同じ話です。

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