■すでに家を買っている人の対策は?
さて、もう家を購入していて住宅ローンの返済中の家庭ではどうすればいいでしょうか? もちろん返済が滞りなく行えており、収入も安定している場合は問題ありませんが、こうした家庭も「貯蓄等で余裕を作っておく」ことと「可能な限り繰り上げ返済して債務を減らしておく」ことに心がけてほしいと思います。
しかし、本当に大変なのは「収入は下降気味、住宅ローン返済額は今後上昇」という家庭です。そこで、対策を5つ考えてみました。
1:家計の総チェックで支出を減らす!
2:稼げる能力の総チェック!
3:金利が低いうちに少しでも返す
4:返済の引き延ばしは最後の選択肢
5:どうしてもダメなら手放すことも…
1:家計の総チェックで支出を減らす!
住宅ローンの負担が重いとはいえ、そう簡単にこの負担はスリム化できません。そうなると他の支出項目を総チェックし、可能な限りカットしていくしかありません。狙い目は「通信費」「食費」「交際費」など。通信費はパック料金や定額料金のサービスなどを比較検討してみるといいでしょう。携帯電話を控えるだけで月に1万円抑えられる場合もあります。安くていい服を選ぶのも一つの手です(私はユニクロの品質はとてもいいと思います)。
もちろん、あまりにも生活が寂しくなる切り詰めは考えものですが、「本当に必要な支出」をもう一度見直してみると意外に家計のダイエット効果は大きいものがあります。私の例では「とっておきのとき以外、外ではワインは飲まない」なんて節約ルールがあったりします。家で飲めば同じワインが、半額近くですむ場合もありますから。リーズナブルに(ちょっと)贅沢な暮らしの追求もなかなか探求しがいのあるテーマでは?
2:稼げる能力の総チェック!
自分自身の稼ぎが増えれば、この手の問題は一挙に解決することも少なくありません。「家庭全体」で稼げる能力を見直してみましょう。夫婦でご主人だけ働いているなら、奥さんも子どもが手を離れたし働いてみる、なんていうのは基本的なアプローチになります。
仕事の内容や実績に収入が伴っていないと思うなら、転職などによるキャリアアップで年収を増やしてみることも考えたほうがいいでしょう。愛社精神も結構ですが、能力に伴った稼ぎを得るのも大事なことです。もちろん、転職を今するにしろしないにしろ、自分にそれだけの能力があるか客観的な分析やスキルアップの努力は怠らないことが大切です。自分に責任がなくても、いつ失職するか分からない時代なのですから。