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カモにされる客!賢い客?~投資信託編(4ページ目)

「カモにされている客」ではなく「賢いお客」になろうというシリーズ第2弾は投資信託について考えてみます。投資信託を選ぶとき、賢いお客の選択肢はなんでしょうか?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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投信とのつきあい方は「自分」とのつきあい方?

ところで、投信と上手に付き合う方法を考えると「いかに自分と理性的に付き合えるか」という課題が多いことが分かります。

商品を選択する目にしろ、売買する判断にしろ、結局は自分自身が試されているとも言えます。確かに巧みなセールストークや上手な広告の効果もありますが、それにふらふらと引っ張られてしまうのもまた自分なのです。

一部の意見として「高い手数料でも、優秀な投資信託であって、それ以上高い実績があがればいい」という考え方があります。しかし、「これから必ず高い実績をあげる投資信託を“今”選択する」というのは無理です。「運用がうまくいくかもしれない」という希望的選択をするに過ぎないと自分の(人間の)能力の限界を認めることが大切です(これもまた自分とのつきあいかたです)。だとすると必ずかかるコストを考えるほうが有意義です。

投資信託の場合、特に考えて欲しいのは「持ち続けているだけでも手数料がかかる」し「売り買いしたらそれはそれで手数料がかかる」ということです(株式運用なら保有期間中は原則としてコストはかからない)。ですから、手数料にこだわる視点は特に重要です。ガソリンスタンドやスーパーマーケットで1円の差にこだわる「目」があるのでしたら、投資信託の手数料を1%こだわる「目」も大切にしてほしいと思います。

たとえば、ノーロード(販売手数料無料)、信託報酬年1%以下(本当は0.8以下としたい)というハードルを一度考えて、今持っている投資信託や検討中の投資信託をもう一度チェックしてみてください。「こんなにコストがかかっていたんだ?」と驚く投資信託も多いと思います。今の候補や全部落第で、他の金融機関によい候補があるかもしれませんよ?!


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  第2回 投資信託
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