賢い投信選び、賢い投信の売り買い

ここまで仕組みが分かると「カモにされるお客」のイメージがわいてきます。要するに

(1)高い販売手数料を払うお客
(2)高い信託報酬を払っているお客
(3)ひんぱんに解約と購入を繰り返しているお客


は、金融機関にとってはよいお客さんということになります。もちろん、それでも運用成果に満足していればいいのですが、不満足であれば、あなたはカモにされているお客さんという可能性があります。

(1)高い販売手数料を払うお客、(2)高い信託報酬を払っているお客、についての対抗策は簡単です。「手数料の安い投資信託を選択する」ことで回避ができることになります。パンフレットをたくさん集めてみたり、モーニングスター等の検索サイトを利用すれば投資信託の手数料の情報は簡単に集められます。投資信託は情報がオープンですので、ぜひ調べてみてください。なお、販売手数料が無料だからと思って喜んだら信託報酬が高い、といった落とし穴も考えられますので両方(できれば解約時の手数料も)チェックしておきましょう。

(3)ひんぱんに解約と購入を繰り返しているお客、については、解約と購入の決定をするのは自分だ、ということを思い出してみてください。自分がゆっくり投資をすればこうした手数料を削減することができます。1年で20%や30%も利益が出たのであれば売買して手数料が生じても(税金もかかります)、手元にプラスになって残りますが、なかなかうまくはいかないものです。

また、「○×銀行(△□証券)に預金口座があるから、そこで売っている投信から選ぶ」というパターンも、「カモにされているお客」の可能性があります。他の銀行や証券会社ではもっと手数料が安くて魅力的な投資信託があるかもしれないのに、「すぐ買えるから」と狭い選択肢で納得しているおそれがあるからです。もしそうだとしたらこれこそ金融機関の思うつぼです。「便利」も大切ですが、「中身」をきちんと比較するクセをつけておきましょう。


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