人気ファンドは成績振るわず、分配金引下げも…

世界的な株高、円安が進んだ2014年から一転、2015年は投資信託にとっても苦しい環境となりました。しかし、振り返ってみれば投信市場には2007年以来となる8.8兆円もの資金が流入しました。

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2015年 追加型株式投資信託 純設定合計額ベスト10ファンド



資金流入額の多かった「ベスト」は、毎月分配型が1位、2位を占めました。首位の「日本株アルファ・カルテット(毎月分配型) 」は、日本株に投資すると同時に、ブラジル・レアルで為替取引を行い、さらにオプション取引をも活用することで高水準の分配を実現。2位の「アジア・オセアニア好配当成長株オープン(毎月分配型) 」は、ファンドの名称通り、香港や豪州などの配当利回りの高い銘柄に投資することで分配原資を確保してきました。いずれのファンドも分配金が魅力となっていたわけですが、昨年の夏頃から成績が低下し始め、分配金の引下げを余儀なくされました。

3位にランクインした「グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド」は、米国を中心としたヘルスケア・バイオ関連企業の株式に投資を行うファンドです。2004年の運用開始以降、年2回の決算時に基準価額が1万円を超える部分について分配を行っており、2015年は2月に2,810円(1万口あたり、税引前。以下同。)、8月に402円が支払われました。米国の医薬品、バイオ、ヘルスケア関連セクターについては一部で割高感を指摘する声もありますが、新薬の開発やM&A(合併・買収)に対する期待も大きいといえます。

エネルギー価格の大幅下落も影響

一方、資金流出額の多かった「ワースト10」のランキングでは、「野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(米ドルコース)毎月分配型」が首位に浮上しました。かつて人気のあまり一時的に販売停止措置が取られた当ファンドですが、エネルギー価格の大幅下落に伴い、組み入れていた一部のエネルギー関連銘柄やMLPの価格が下落。ファンドのパフォーマンスも振るわず、資金が流出しました。

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2015年 追加型株式投資信託 純設定合計額ワースト10ファンド


MLP関連では、4位の「米国エネルギーMLPオープン(毎月決算型)為替ヘッジなし」も、成績が大きく落ち込み、資金流出にも見舞われました。なお、MLPとはエネルギー関連インフラへの投資促進を目的として1980年代に米国で誕生した共同投資事業形態のこと。エネルギー関連資産に売り圧力が高まった結果、米国のMLP市場は、稼働リグ(採掘装置)数の減少が続くなど苦戦を強いられています。

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