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退職金、上手に増やして上手に取り崩そう!

退職金を「増やしながら」「取り崩す」。それだけで、老後の生活にはぐんとゆとりが生まれます。上手に増やして上手に取り崩すテクニックをお教えします。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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退職金を増やして、取り崩そう!

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増やして取り崩す!
DORONのシリーズにおいて「退職金の賢い運用術」をいろいろ考えてみたと思いますが、最後にお話したいのは「増やしながら取り崩す方法」です。
国の年金だけでは十分豊かな生活を送るのに、少し資金が不足するのが現実です。企業年金や個人年金など年金払いでもらえる別の定期収入があればそれらを活用することもできますが、そうでなければ(あるいはそれでも不足する場合は)、退職金を日々の生活費用として取り崩していくことを考えなければなりません。

退職金の使い方というと「大きな買い物をする」か「丸ごと残しておく」かのどちらかになってしまいがちです。私たちは大きな買い物への出費として退職金を使うイメージはできていますが、毎月の生活費のために「少しずつ」取り崩す、という感覚はあまりないからです。

しかし、そうした感覚がないからといって気に病む必要はありません。なぜなら、これは現役時代にはほとんど考えられなかったライフスタイルだからです。リタイヤ後の贅沢な特権だと思って、今から計画的に考えていけばいいのです。

「計画的」と今言いましたが、取り崩しには計画がとても大切です。なんとなく、ルーズに引き出していくと大変なことになってしまうからです。私の知っている方でも、60歳で定年を迎えたあと、1年を楽しく過ごし61歳の誕生日を迎えたときには、退職金を半分使い切ってしまっていたという人がいます。その方は企業年金もあるのでなんとかやりくりできそうですが、ほとんどの方はそういう退職金の使い方をしていては生活に支障が出ることでしょう。取り崩しにはある程度のテクニックと計画性が必要なのです。

一方で、取り崩しの際に過度に慎重になりすぎてしまうのもうまくありません。あまりにもケチケチと崩していくと、結果としてほぼ全額を子どもに残すということになってしまうからです。もちろん、80歳くらいになったとき、預金残高がゼロになるのは困りものですが、ちゃんと資産があるのであれば、脅迫的な倹約生活ではなく、上手に使って豊かな定年後の生活をエンジョイしたいものです。

そこで、今回はバランスのよい「退職金の取り崩し方」を考えてみたいと思います。退職金を使って、定年後の毎日の生活を豊かにするための方法をお教えします!

→2つのステップで取り崩し計画を考えてみよう。次ページへ
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