年金が消費税になったら、本当にけしからん?
国が社会保障国民会議というものを開いています。年金、健康保険、介護など社会保障制度の将来的な行く末を議論していこうというものです。これに合わせて新聞社各社などが国の年金制度の将来像を次々発表しています。いろいろな識者を委員に招き、それぞれ特徴のある提言を行っています。
議論の題材が多くて良くないことはありませんし、議論がオープンになることも望ましいことです。特に社会保障国民会議の資料などはHPでどんどん公開されており、ありがたいことです。今後も活発な議論を期待したいところです。
さて、先日の社会保障国民会議に厚生労働省がいくつかの試算を提出し、これが話題となりました。国民年金分を消費税に置き換えたらどうなるか、というものです。
ニュースなどを見ていると「消費税●%!家計を直撃する!」のような論調で、全般に「けしからん!」な雰囲気が漂っていましたが、本当にそうなのでしょうか。ちょっと論点を整理してみたいと思います。
(目次)
今がどうで、どう変わるのか整理してみる
損する人と得する人で整理してみる
本当に消費税は不公平なのか考えてみる
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