三重と岐阜の平野部の温泉、濁り湯
三重県の北部から岐阜県の平野地帯にある温泉を紹介する。掛け流しの阿下喜温泉「あじさいの里」、多度温泉、南濃温泉「水晶の湯」、にごり湯の養老温泉「四季のふるさと」、羽島温泉「老人福祉センター」のレポート
1 阿下喜温泉 あじさいの里
1. 掛け流しであるが、源泉が個性少ない
2. 浴槽内循環加熱
白い外観の日帰り温泉センター、まっぷる東海に掛け流しマークが付いていたので楽しみに訪問する。温泉センターにしては装飾が少なく役所のような外観である。湯は1800メートルもの深い掘削によって湧出したもので、29.1度のアルカリ性単純泉である。総計105mgと清澄な湯で、なんとか地下の温度上昇で温泉になったという極めて厳しい湧出状況である。Ph 9.0、毎分106リットルとなっている。
湯の使い方は掛け流しとはいっても各浴槽に弱く源泉を入れているだけで、浴槽内部で加温循環していた。弱い掛け流しなのでほぼ循環に近いオーバーフローといったようなものである。黒御影石の内湯が2つと小さな天然岩風呂の露天風呂が1つの施設である。湯の感触は透明、無味、無臭で温泉とわかるものは弱いすべすべを感じることだけであった。しかし掛け流しを謳い、乏しい源泉で頑張っているのは好感する。
阿下喜温泉 あじさいの里
三重県いなべ市北勢町阿下喜788
電話. 0594-82-1126
入浴料金 400円
利用時間: 午前11時~午後9時
休業日 木曜日
阿下喜温泉 あじさいの里
2 多度温泉 ホテル多度温泉
1. 循環、濾過、殺菌
2. 壷風呂のみ殺菌源泉掛け流し
3. 立派なホテルの温泉
ゴルフ場に併設した立派なホテルの温泉。夕方から一般にも開放する。東海地方では東海ウォーカーで連載しているので、取材ということで入浴させていただいた。車寄せの付いたエントランスはローマ風の総御影石の外壁で極めて立派な造りである。
湯は38.8度のアルカリ性単純泉で総計782mgの温泉である。ここも掘削が深く1728メートルである。純重曹系の成分でつるつるがやや強めで入浴感は非常に良い。(Na 196 HCO3 513 CO3 12mg)定番のような御影石の内湯と天然石組みの露天風呂がある。しかし内湯、露天風呂ともに循環濾過殺菌である。
しかし一つだけある陶器の甕風呂は殺菌源泉の掛け流しであった。循環によってつるつるが増しているのが甕風呂との違いでわかる。内湯が一番のヌルヌルであった。湯の感触は透明、微エグ味、弱塩素臭である。
多度温泉 ホテル多度温泉
三重県桑名市多度町古野2692
電話. <0594>49-3111
入浴料金 1000円 子供 500円
利用時間: 18:00~24:00
多度温泉 ホテル多度温泉
次は見晴らしの良い山の斜面にある南濃温泉