2 妙見温泉 おりはし旅館
1. 露天風呂が風雅で良い。簡素な内湯も好感。
2. 炭酸分は残っているが妙見一般の濃度。
3. 本館の2階の部屋が秀逸。ぜひ泊まりたい。
日帰り用内湯浴槽 |
日帰り用は茶色のタイル貼りで横に小さなうたせ湯が付いている。こちらは湯の色が透明に近かった。宿泊者用の内湯は青いタイル貼りの扇型の浴槽でともに掛け流しである。こちらは湯の色が緑色になっており不透明である。
日帰り用内湯打たせ湯 |
味覚と、匂いはともに同じながら湯の色が違っていた。
本館角部屋の客室が圧巻 |
またここの本館の客室が、窓の多い繊細な造りで、障子や欄間などの意匠も優れていて、たいへん気にいった。角部屋はたたみの部屋の周囲に廊下が廻り、障子で隔てられている。
宿泊者用内湯の扇型の浴槽 |
廊下には手摺と大きな窓があり繊細な木製窓である。その外側に御簾が下がっている。日本の宿の典型を見るようであった。次回はぜひ泊まりたいと思った。
妙見温泉 おりはし旅館
鹿児島県霧島市牧園町下中津川2234
TEL. 0995-77-2104
【料金】 300円 露天風呂500円
9:00から(月曜・木曜・土曜は12:00から)17:00まで
3 アルプス温泉 仮設コンクリート風呂
1. コンクリートの円形風呂に超豪快な湯量掛け流し
2. 泡付きあり、薄褐色透明、微たまご味、少硫黄臭あり
3. 前面は板張りで裏がブルーシートの仮設一人用風呂
4. 源泉直結の源泉掛け流し 単純(硫黄)泉
円形のコンクリート浴槽 |
ラムネ温泉跡のすこし上流に流しそうめん屋が出来た。釣堀や足湯もある食事処である。アルプス温泉の幟が並び、温泉があることが分かる。足湯を観察するとすぐ下の妙見安楽とは違った泉質のようだ。ここに仮設のコンクリートの筒を使った露天風呂があると聞き行ってみた。入浴をお願いするが今は源泉を足湯のほうで使っているので、5時以降に来てくれということで許可が出た。
薄褐色の湯が豪快に掛け流し |
5時過ぎに再訪すると、ポンプからの配管を切り替えてくれた。凄い湯量でポンプ直結である。あっという間に浴槽に湯が溜まり、洪水のようにあふれ出した。まるで福島の清兵衛温泉のようだ。溢れた湯は床を5~6センチほどの厚みを持って排水口に川のように流れている。この施設のレアな風情も良い、片側と正面は木製の板を張ってあるが。もう片側と裏はブルーシートを垂れ下げているだけである。足湯とこの露天風呂の両方で同時に源泉を使えないと言うことは配管を分けていないということで、ポンプ全量が小さな浴槽に流れてくる。凄い湯量に感動した。
ブルーシートの仮設浴槽 |
湯は43度のアルカリ性単純泉で、少量のモール成分を含んでいると思われ、ごく薄く褐色になっている。そして少たまご味と新鮮な香ばしい匂いがある。良く観察すると硫黄臭とも思えた。新鮮な掘削直後の湯に匹敵するフレッシュさを持っている。炭酸分を含有していないのと、2から3mg含有している鉄分もなく、近くの安楽や妙見と違う湯であった。少量ながら身体への泡付きはある。現在家族湯を建設中である。そうしたらこのような大量の湯量は望めないであろう。今のうちである。今回仮設に間に合って幸運であったと思う。
アルプス温泉 仮設コンクリート風呂(現在は家族風呂)
鹿児島県霧島市隼人町嘉例川3562-3
TEL. 0995-77-2737
【料金】 家族風呂 50分 500円
9:00~22:00
次は妙見温泉下流の立花地区の共同湯2ヵ所