温泉/九州の温泉

妙見、安楽温泉の老舗と共同湯

安楽温泉の川沿いの温泉宿、鶴の湯と妙見温泉の木造の瀟洒な宿おりはし旅館を紹介する。ほかに掛け流しの小さな共同湯や店舗の仮設施設も掲載

執筆者:郡司 勇


妙見、安楽温泉の老舗と共同湯



安楽温泉の川沿いの温泉宿、鶴の湯と妙見温泉の木造の瀟洒な宿おりはし旅館を紹介する。ほかに掛け流しの小さな共同湯や店舗の仮設施設も掲載


 

  1 安楽温泉 鶴の湯 


1. 川沿いの小さな温泉宿。
2. 露天風呂からのほのぼのとした景観が美しい。
3. 湯は新鮮で662mgの炭酸分が残り体感清涼感がある。
4. 土類重曹泉 48.5度 掛け流し 析出物が多い。



鶴1
民家のような鶴の湯外観


安楽、妙見は何度来ても面白い。泉質が好きなのと、湯量豊富なので、また来てしまった。土類重曹泉や重炭酸土類泉が豊富に湧出し、炭酸の感触も残り素晴らしい温泉地域である。

鶴2
掛け流しの内湯浴槽


まず山の湯露天風呂の対岸にある崖縁の自噴風呂を見学するが緑色の湯を溜めていて、健在であった。安楽温泉に入り、新装なった安西チエが立派なペンションになっているのを見た。そして今回は安楽でも最下流の鶴の湯に入浴した。国道と川の隙間に建つ小さな宿である。川沿いなので風呂や宿からの渓流の流れが見える。

鶴3
緑の湯に赤く染まる析出物の床


妙見や塩浸よりも川に広がりがあり、渓谷にはなっていない。ほのぼのとした景観の景色である。内湯はコンクリートの四角い浴槽で炭酸分の効いた土類重曹泉が豊富に掛け流しされている。浴槽の縁や床は析出物によって赤茶色に染まり風格がある。薄褐色または緑白濁色の湯で、光が射すと虹色に見える個性的な土類重曹系の湯である。

鶴4
川の流れが見える露天風呂は白濁したように見える


味覚は炭酸味と重曹の渋エグ味が分かる。少金気臭と観察した。露天風呂に出ると川の流れが見え田舎の雰囲気のある落ち着いた景観である。露天風呂も床や湯口に茶色の析出物が付き味がある。長年の掛け流しによるものである。

鶴5
薄濁りの内湯浴槽


48.5度の土類重曹泉(NaMgCa―HCO3)で総計2662mgのものである。遊離炭酸は662.2mgと多く含有し、新鮮なために味覚や体感に良く残っている。特に内湯は体感清涼感があり好感した。


安楽温泉  鶴の湯
霧島市牧園町宿窪田4221
電話. 0995-77-2483
200円 8:00~21:00 


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