2 東温泉 野湯
1. 日本を代表する野湯、景観、立地、泉質、湯量すべて素晴らしい。
2. 100点満点、強酸性明礬泉 53度
3. 薄緑色透明、強酸味+明礬渋味、少明礬臭あり
4. 湧出口は大きく3ヶ所あり、うち2箇所は直接海に落下していて未利用。1箇所の源泉の一部だけ利用。適温熱め浴槽とヌル湯浴
この湯は強い酸性泉で硫黄分はない |
温泉は53度の温度で大量に湧出しており、5%も使っていない。3つの湧出口の2つは直接海に落下しており、うち一つの源泉のみ利用されている。一度、激熱の小さな源泉槽に入れて、そのうち3分の一ほどを大きなメインの浴槽に入れている。
逆側からの東温泉、上の浴槽は激熱 |
やや熱めの42~3度の湯である。そのオーバーフローが次の浴槽に溢れ2つ目の大きな浴槽に入る。こちらは39度ほどのヌル湯になっている。
裏に流れ落ちる湯も源泉 |
湯の色が美しい。わずかに緑色がかった透明である。岩が強酸性泉特有の緑色に染まっているためかも知れない。湯の色は透明に近い。味覚は強酸味である。明礬渋味もある。匂いはほとんど少ないが、良く観察すると弱い明礬臭があった。
岩の間から湯が豪快に湧出している |
利用源泉の横に大きく2つの源泉が穴の中から直接海に落下し豪快である。この温泉のために海の色が変わり、緑白濁している。そして海岸に沿ってずっと東側の岬の方まで緑白濁の海の色が続き濃い群青の海の色と境目が出来ている。また東温泉に至る途中から、赤湯の湧出も遠望できる。海に一筋の赤い流れが出来ている。途中から海岸に下りるのであろうが、どこも絶壁で降りる道は発見できなかった。
3つの浴槽の全景 |
東温泉は強酸性明礬泉であろう。メインの浴槽は底がやや深くなっていて、天然岩の底で手足の感触がごつごつとして荒々しい。そして近くに波濤が迫り野趣に富んでいる。身体がピリピリするほどの酸性度である。PH1.3と調査したHPがあり、日本有数の数値である。蔵王と同じ値で2位である。崖を背景にする構図以外にも反対側からの構図も美しく36枚フィルム1本撮り切ってしまった。泉質も素晴らしいが、それだけでなくたいへんフォトジェニックな温泉である。
硫黄島 東温泉
鹿児島県鹿児島郡三島村硫黄島
TEL. なし
【料金】 無料
波の低い時が入浴可能
次は朝の東温泉の入浴風景