岡山瀬戸内の秘湯6選
岡山の瀬戸内海側には放射能泉などの温泉が所々に湧出している。風光明媚な景観と温泉とのセットである。しかし循環が多いのが残念である。その中で怒塚山温泉、たまの温泉、王子ヶ岳温泉、瀬戸内由加温泉、鷲羽温泉、鷲羽山吹上温泉のレポート
1怒塚山温泉 楠石荘
1. ラジウム鉱泉 12.2度
2. 6.47ME 総計226.9mg
3. 鄙びた小さな宿
4. 共同湯のような内湯のみ
木造2階の和風外観 |
岡山の海岸沿いは単純弱放射能泉が多く、いままで足が向かなかった。しかしこのたび岡山市内の山陽放送ラジオの出演があり、海岸部にのこる課題の温泉を一通り廻ることができた。
共同湯のような内湯タイル風呂 |
第1湯は難読の温泉名である、怒塚山でいかつかやま温泉と読む。古びた温泉旅館であった。しかし瀟洒なエントランスで風情がある。浴室は内湯のみで四角の浴槽が2分割され、中央に配置されている。熱湯、ヌル湯に分かれているものである。
2つの浴槽に分かれた内湯 |
モザイクタイルの別府共同湯のような造りの浴槽である。12.2度の6.47MEで総計226mgの泉質である。弱放射能の規定泉である。透明、無味、無臭の循環であった。宿の名は楠石荘という。
怒塚山温泉 楠石荘
岡山市郡1545.
電話. 086(267)2222
16:00~21:30
07:00~21:30 (日祝日の営業時間)
大人 500円 子供 300円
2 たまの温泉 ダイヤモンド瀬戸内マリンホテル
1. NaCa-Cl泉 26度
2. 蒸発残留物 5340mg
3. 海沿いの大きなホテル
4. 透明、塩苦味、無臭。循環、殺菌
大きなビルの外観 |
海の砂浜に沿った大きなホテル。7階建てで80室ほどの規模であろう。浴室は露天風呂と内湯があり、土類食塩泉(NaCa-Cl)が湧出している。26度で総計5340mgの等張性には届かない弱食塩泉である。
大きな内湯浴槽 |
露天風呂は岩組の野趣溢れる造りで、内湯は御影石の縁にタイル貼りのものである。露天風呂は加水で透明、無味、無臭になっていたが、内湯は源泉のまま加熱、循環、殺菌で味覚には塩味が出ていた。
石組の庭園風露天風呂 |
カルシウムの苦味もある。透明、塩苦味、無臭と観察した。
たまの温泉 ダイヤモンド瀬戸内マリンホテル
〒706-0028岡山県玉野市渋川2丁目12番1号
TEL.0863-81-2111 FAX.0863-81-2110
【料金】 840円
12:00~24:00
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