2 万座温泉 松屋ホテル (再訪)
1. 源泉掛け流し
2. H2S 41.8 PH 2.5
3. 放射状の木の床の浴室は健在
三角屋根のロッジ風外観 |
松屋は湯の花旅館と親戚で姉妹館のような形になっている。浴槽や浴室は木造の古いもので放射状の木のすのこの床で好きなタイプの浴室である。浴室からの展望も良く、立地条件も良い。ただしエントランスはスキー場にあるタイプの洋風シャレー、またはロッジ風になっており、雰囲気の良い和風浴室とマッチしていない。そして内装は和室である。別棟は木造モルタルの白い建築で風情がなくかなり鄙びている。そのためか改修を計画しており、相談を受けた。私の意見は簡単に言うと、すべて和風に統一すればよいと提案した。
木造の放射状床の浴室が素晴らしい |
湯は湯の花旅館と同じラジウム北光泉で浴室の外に箱を設け、加水しないで冷却し、掛け流しにしている。利用法は素晴らしい。76度の源泉で総計1397mg PH2.5である。特記成分は水素イオン(H)3.2mg 硫化水素(H2S)41.8mgである。草津の良い和風宿のようになれば良いと思った。
万座温泉 松屋ホテル
群馬県吾妻郡嬬恋村万座温泉5
TEL.(0279)97-3151
通年 11:00~15:00
日帰り入浴:大人700円
3 H温泉 野湯
1. 強酸性泉の川、温度がやや熱め適温
2. 43度ほど。素晴らしい
3. PHは1台であろう。強烈な酸性泉
4. 透明、強酸味、弱硫黄臭
小さな湯の沢に入浴 |
万座の源泉地帯は過去に数人の死者を出すほどに硫化水素が強く、危険なため野湯は銅粉の湯とか石楠花の湯などの硫化水素の危険の少ないところには行ったが。奥万座や空噴き周辺や豊国館源泉近くなどは危険で行っていなかった。しかし本日は晴天で、かつ風も吹いているので源泉地帯の野湯に行ってみた。決して無風の時には近づいてはならない。
このようなときに子供プールが活躍する |
しかし奥万座の地獄沢はさすがにクラクラ来るような硫化水素の濃い部分と硫化水素のない部分がはっきりとわかり、危険である。源泉近くは危ないので近寄らず、土管の源泉を探したが、見つからなかった。危険なため埋めたような気がする。この地域の沢の底には入ってはいけない。さて某温泉は万座の代表的な噴気源泉であり、湯煙がどこからも良く見え、万座のシンボルのような源泉である。その沢には強い酸性の源泉が流れていて入浴できる。
白濁した湯の沢 |
直下の沢は下流でも熱めの温度で43度ほどである。子供プールに溜めて入浴すると適温になり非常に快適であった。透明ながら強力な酸味を持ち、草津のような泉質であった。硫黄臭は少ない。白濁する硫黄泉がメインの万座でも最強な酸性泉であろう。快適な野湯であるが、硫化水素の危険があるのでガスマスクが必要である。
H温泉 野湯
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