温泉/関東の温泉

老神温泉と万座温泉の名宿と野湯2ヶ所(4ページ目)

日本一の硫黄泉の万座温泉は私の好きな温泉地である。白濁した湯と硫黄臭が漂い、良い温泉地である。名湯の3ヶ所の温泉宿と野湯2ヶ所、そして老神温泉の掛け流しの宿も取り上げた。

執筆者:郡司 勇

  6 万座温泉  ホテルじゅらく 


1. 白い色はそれほど濃くないが、硫黄臭が強い
2. 法生源泉はH2S 315.8から272.0に下がっていた。しかし日本一
3. 45.8度 PH 3.2 酸性はマイルド



じゅらく1
エントランス外観夜景


じゅらくの硫黄泉日本一で最後を締めようと、夕暮れが迫ったホテルじゅらくに再訪した。露天風呂が改装され2つになっており、広くなっていた。しかし空噴きや万座高原を望む露天風呂の配置は同じである。雲海の上になって、登山の雰囲気を味わえる露天風呂となるのは同じであろう。

じゅらく2
木造の内湯湯小屋


分析表は新分析になっていた。45.8度の単純硫
黄泉で総計980mgである。かつての日本一の硫化水素は315.8mgから下がり272.0mgになっていた。しかし2位の月岡泉慶が170mg台なので、今でも突出した日本一である。

じゅらく3
昼間は展望の良い露天風呂


苦味泉が多い万座にあって明礬緑礬系である。日本に数多い酸性泉は明礬緑礬泉であるので、蔵王、草津、川湯、塚原などと同系である。浴室は木造の内湯と木のすのこに木製の浴槽の露天風呂である。白濁し、少甘味+まったりした硫黄味、硫黄臭と観察した。

じゅらく4
日本一の硫黄泉


硫化水素が多いと硫黄臭は強くならずに湯口に近づいているとクラクラするだけである。以前は湯面近くに4つほど連続して付けられていた扇風機は木の格子の中に目立たなくされており、2箇所に減っていた。しかし天井近くの欄間部分に大きな換気扇が3ヶ所付けられていた。源泉では強力な硫化水素なのであろうが、危険なために相当暴気されており、湯口直上部以外の硫黄臭は少ない感触であった。


万座温泉  ホテルじゅらく 
〒377-1528 群馬県吾妻郡嬬恋村干俣2401
TEL.(0279)97-3535
通年 平日/12:30~16:00 土・日・祭日/11:30~16:00
入浴料=大人1,000円 小学生500円 
  • 万座温泉 ホテルじゅらく


    ※この記事に書かれている情報は2006年11月下旬のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。


    *群馬特集*
  • 18ヶ所の共同湯と奈良屋、山本館、ての字屋、泉水館 草津共同湯制覇、老舗旅館
  • 万座を代表するプリンスホテルと高原ホテル
  • 冬季の群馬県北部の温泉、丸沼温泉や白根温泉、東小川温泉と野湯、地元専用共同湯
  • 野湯、地元専用共同湯ばかりの温泉地・貴重な6湯 
    • 前のページへ
    • 1
    • 2
    • 3
    • 4
    ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

    あわせて読みたい

    あなたにオススメ

      表示について

      カテゴリー一覧

      All Aboutサービス・メディア

      All About公式SNS
      日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
      公式SNS一覧
      © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます