温泉/東北の温泉

緑色に濁る名湯、百沢温泉と他温泉4ヵ所(2ページ目)

岩木山の麓の嶽温泉の手前に茶色や緑褐色に濁る重炭酸土類食塩泉の百沢温泉がある。さらに近くの秘湯、小松野温泉や一軒宿の三本松温泉のレポート

執筆者:郡司 勇


 3 百沢温泉 (3回目) (株)百沢温泉 


1. 良い湯である
2. 匂い豊富、色、味覚(エグミ)全てレベル以上
3. 体感清涼感あり



百沢1
立派なタイル貼エントランス



百沢温泉に来ると毎回(株)百沢温泉に入浴してしまう。やや熱めの温泉ながら源泉掛け流し多量で良い感触を持っている。含重炭酸土類弱食塩泉(NaCa-Cl、HCO3)で46度の温泉である。


百沢2
緑色に濁る重炭酸土類食塩泉



大浴場は内湯で重炭酸土類の緑褐色の湯が大量に掛け流しされている。エグ味が強く食塩泉よりも重曹が際立っている。金気臭もあり存在感は大きい。2つの浴槽が連なっており、大きなほうにヘラのような湯口から源泉が多量に掛け流されている。


百沢3
木枠内湯浴槽



湯は緑白濁し、エグ味強し、金気臭と記録した。


百沢4
家族風呂が新鮮で良い



外に出てから階段を登ってゆく家族湯はさらに新鮮で薄ささ濁りである。掛け流し量も浴槽が小さい分、多量で良い。さっぱりした良い湯でなんと46度の源泉ながら泡付きもある。新鮮なので気体成分が抜けていないのであろう。この地域の重炭酸土類食塩泉の代表として遜色ない良い温泉であった。


百沢5
へらのような掛け流しと木の床




百沢温泉 (株)百沢温泉
弘前市大字百沢字寺沢290-9
TEL(0172)83-2226
8時~22時/300円
  • 百沢温泉 (株)百沢温泉 



     4 百沢温泉 湯元山陽 (温泉地再訪)


    1. 43.2度の重炭酸土類食塩泉
    2. 鉄分を2.5mg含有し薄緑色濁り
    3. 壁の湯面と床は茶褐色の析出物が付く



    山陽1
    木造の大き目な宿



    県道沿いにある湯元山陽にも入浴した。43.2度の重炭酸土類食塩泉(NaMg-Cl,HCO3)で総計3267mgの温泉である。適度な土類金属のほかにFe鉄分を2.5mg含有し薄緑色濁りになっている。エグ味と少炭酸味が感知できた。匂いは弱いかつおぶしダシ臭で良い湯である。


    山陽2
    緑白濁した内湯



    内湯に1つの浴槽のみの簡素な温泉である。CO2は381mgであるが落下させて湯を入れているので泡付きはない。43.2度の絶妙な温度なのでうまく注ぎ込めば泡つきもあるであろう。壁の湯面と床は茶褐色の析出物が付き風格がある。(株)百沢温泉とほぼ同じ湯ながら泡付きがない分残念である。


    山陽3
    掛け流しの内湯のみが潔い






    百沢温泉  湯元山陽 
    〒036-1343 青森県弘前市百沢字寺沢162
    TEL. 0172-83-2035
    入浴 300円 8:00~21:00
    入浴、宿泊、無休
  • 百沢温泉 湯元山陽 


    TEL 017-738-8288 / FAX 017-728-3827

    ※この記事に書かれている情報は2006年10月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。


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