青森の秘湯3は五所川原から津軽半島を行き、蟹田からフェリーで下北半島に渡ります。下北半島は濃い硫酸塩泉が湧出しており良いものがあった。また陸奥周辺の強食塩泉や下風呂、恐山の硫黄泉や酸性泉などそうとう温泉地としてはバリエーションに富み良い地域である。

13小曲温泉  秋田谷旅館  良く暖まる湯、褐色の食塩泉 

白いモルタルの民家のような小さな温泉宿。総計7325mgの食塩泉で鉄Feが7.6、NH4 2.4 Br 11.7などの含有物で個性的になっている。小さなモザイクタイルの浴槽に蛇口から掛け流しになっている。床は鉄分により茶色に染まっており雰囲気抜群である。茶褐色、塩甘味、鉄臭ありと観察した。鉄の個性は臭素やアンモニウムより強いのか、それ以外の個性がなくなってしまっている。飲泉と匂いの観察から判断すると、湯の新鮮さが欠けているように感じたのは私の錯覚であろうか。源泉は近くのトタン張りの小屋であるが温度は高い(100度近い)が調整し適温にしているとのこと。しかしながら無加工の湯は素晴らしく、よく暖まる湯であった。最寄りの柏温泉との違いを女将さんに聞くと同系であるがこちらは濾過していないことによるもので柏は鉄分除去しているとのこと。

14稲垣温泉   稲垣温泉ホテル花月亭 

瀟洒な宿で個性の少ない清澄な食塩泉が湧出している。薄い褐色透明、塩味、少塩化物臭というもの。一般的温泉

15しゃりき温泉  

総計8000ほどの等張性の食塩泉で48度である。大きなセンター系の温泉施設であるが湯がなかなか良く浴場も青森一般の銭湯のような造りで好感した。緑褐色、塩味+微たまご味、無臭と記録した。ジャグジーの部分の横でゆっくりと湯を入れている小浴槽が掛け流しで良い。

16板小塚温泉 ホテルスパウッド  

蟹田からフェリーで脇野沢に渡る。川内の市街地の近くに木造の木肌を生かした造りのホテルスパウッドがオープンした。温泉も利用しており濃厚な硫酸塩泉である。総計6575mgで61度という申し分ないものである。スパウッドと名乗るだけあって、外壁や室内の内装や浴室も白木で仕上げされている。清澄な湯ながら芒硝泉としては日本を代表する濃度でNa 1546 Cl 961 SO4 3118(67%)というもの。透明、芒硝薬味、甘い石膏臭+芒硝薬臭と観察した。

17 A温泉  共同湯   

地元専用共同湯。簡素な造りで仮設であると思われる。ポリエチレンの乳白の波板が張ってある外観の掘建て小屋に木製の一人用の浴槽が設置され150φの塩ビパイプから湯が流れている。明らかに浴槽の容積よりも湯量が余りにもオーバーしているので激しい溢れ状態になっている。小さな浴槽のため入浴すると更に湯が溢れ川の流れに入っているような流れ方である。浴室の床は木が張ってあり良い雰囲気である。湯は2グラムほどの芒硝泉と推測する。透明、芒硝味、微硫黄臭+微湯の香と観察した。新鮮さこの上なしの仮設共同湯で、素晴らしい存在であった。

18和白温泉 ふれあい温泉川内  

湯の川温泉の近くにある日帰り温泉施設。総計1390mgの石膏芒硝泉50.1度である。単純泉に近い薄さながら色付きの湯で個性的である。薄茶色、石膏味、少湯の香である。成分よりずっと濃く感じる温泉である。またキシキシの触感もあり石膏泉の特徴も良く表現している。高温湯では掛け流しの量も多く取ってあり良かった。

19湯の川温泉ジモ専  

過去に映画化された湯の川の共同湯はコンクリートのシンプルな浴槽で混浴であった。解体されたとのことであるが、この風情を再現した地元専用共同湯が復活した。木造の瀟洒な小屋といった外観の共同湯で中はコンクリートの浴槽である。入浴者に許可を得て入浴させていただいた。薄い湯で透明、石膏味、少石膏臭と記録した。外観の風情が良いので評価はプラスになっている。必ず許可を取って入浴してください。