温泉/東北の温泉

弘前周辺の温泉密集地 青森の秘湯 1

青森県は鹿児島と並び温泉の多い県で町々に良い温泉があります。再訪も交えて温泉巡りをしました。

執筆者:郡司 勇


1赤川温泉 垂れ流し 約30度 透明、
  微たまご味+少苦味、微硫黄臭   

空港より最寄りの浪岡町にはいくつかの温泉がありモール系の温泉が湧出している。駅前温泉や山正健康温泉、花鹿沢温泉などがあり花鹿沢は食塩泉であるが山正温泉や駅前温泉は重曹系の黒湯でつるつるの温泉であった記憶で好感している。そのときもこの赤川温泉を探したがロストしたので今回は国道沿いの地点で聞いてみた。一本小道に入ったまさに道を聞いた家が赤川温泉で廃業していたが源泉は垂れ流しになっていた。透明弱い褐色、少苦味+少たまご味、微硫黄臭と観察した。塩分は少ないと思われる。約28度でコックより垂れ流しになっている。ひねると大量に湧出する。

2ポパイ温泉  モール つるつる 気に入った 

ペンション風外観の公衆浴場。道路沿いに建っている。湯が個性的でつるつるやや強しのモール系温泉でNa-Cl,HCO3泉の53.3度で毎分500リットルという豊富な湯量である。薄褐色(コーラ色)少苦味、湯口弱硫黄臭と観察した。内湯、露天風呂ともに掛け流しであるが露天風呂がやや多めに湯を足しており高温に設定されている。普通の地図に載っているがなぜかぽつりと未湯に残っていた湯であるが、なかなかの良い湯なのでライフワークになりそうであるが青森県は総まくりしなくてはならないと思った。

3馬場尻温泉  特養玄関前垂れ流し  ややつるつる 

すみれ特別養護老人ホームという施設の独自源泉で入浴を請うが不可であった。しかし玄関前にホースで源泉を流しており湯に触れられる。透明、少たまご味、無臭の単純硫黄臭のような湯である。ホースでは観察は難しいが重曹系なのか?つるつるもありなかなかの良い湯と観察した。

4二双子温泉  分譲地販売事務所  気泡で白濁   

地質誌には二双子地区には2つの源泉があることになっているがそのうち最初に見つけたのは分譲地販売事務所の前に源泉があり小さな石櫃の中に湯が溢れていた。これは湧出量の一部でオーバーフローはそのまま側溝に流れる仕組である。しばらく観察していると間欠的に突然大量の湯が流れ出る。もったいないがこれが青森の一般的温泉の実力なのであろう。湯は色が白濁しておりこれは新鮮な気泡と思われる、無味,無臭である。

5二双子温泉  共同湯  個性なし    

分譲地の近隣住民に聞いた共同湯で新築の綺麗な建築であった。浴室内もタイル張りの新しいものである。42.8度のアルカリ性単純泉でPH8.9 総計199mgという極めて清澄な温泉であった。個性はなく透明、無味、無臭である。毎日の入浴には最適でやや熱めの湯が掛け流しで利用されている。これほどの温泉の恵みはないであろう。CO3が24mgあり35.2%もあるがつるつるは弱いものであった。

6富士見温泉(再訪)  薄緑色透明、少苦味 少鉱物臭 

青森県の温泉銭湯はたくさんあり、この近くでも喜龍、川部などとともにあまりにたくさんあるので未湯と思って立ち寄ったが帰って青森県のデータノートをみると訪問していたことがわかった。44.8度のアルカリ性単純泉で総計349mg毎分337リットルの温泉が豪快に掛け流しされ大きな浴槽に溢れている。薄緑透明、少苦味、少鉱物臭でまあまあのつるつるもある。個性がないわけではないが青森にあると平凡で記憶に残らない。贅沢な地域である。

7岩木温泉 やや鄙びた銭湯 掛け流し 

黒石市内の川沿いにある温泉銭湯。総計273mgのアルカリ性単純泉で43.5度の湯が豊富に使われている。透明、無味、無臭であるが掛け流しで浴槽より溢れており好感した。極微量な成分の綺麗な湯で毎日の風呂には最適であろう。やや鄙びており廃業が近いと感じた、貴重な温泉銭湯であろう。
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