温泉/九州の温泉

別府の個性的な温泉2ヶ所、鉄輪・明礬(2ページ目)

別府のゆけむりを形成している鉄輪温泉は、共同湯も密集している別府一の温泉街であろう。個性的な泉質のひょうたん温泉。別府では火山性の白濁した硫黄泉の湧出する明礬温泉の湯の里露天風呂のレポート

執筆者:郡司 勇

 2 明礬温泉  湯の里露天風呂 再訪



1. 白濁した酸性泉
2. 焦げ硫黄臭もあるが酸性泉がメイン
3. 以前は加水の記憶があるが今回は掛け流し。




湯の里1
明礬採取用の茅葺き小屋の並ぶ入口


明礬温泉の小屋が並ぶ敷地にある露天風呂の日帰り温泉施設。
展望の良い露天風呂、熱い源泉を弱く入れている。掛け流しに近いと思われる。白濁の湯で、はっきりとした酸味の中に硫黄の少苦味がある。匂いは、弱いが本格的焦げ硫黄臭がある。単純酸性硫黄泉 (H2S型)で成分総量は811mgと少なく単純泉であるが、水素イオンの6.4mgと遊離硫化水素の17.8mgの個性的成分で全ての表情が出ている。


湯の里2
白濁の広い露天風呂


熱い湯を少なめに入れているので新鮮味はやや少ない。しかし加水は少ないと思われる味覚で、新鮮さによる硫黄臭が、さらに出れば抜群だと思われる。今後の課題は熱い湯の使い方であろう。



湯の里3
内湯は木枠の小さな浴槽


61.9度の単純酸性硫黄泉 総計811mg  Ph 2.2  H 6.4(69.12%) Na 11.1 K 5.6 Mg 3.8 Ca 11.0 Al 10.3(12.4%)Fe 5.4 陽イオン計 53.8mg  Cl 2.8 S2O3 1.7 HSO4 77.5 SO4 364(89.2%) 陰イオン計 446.4mg  H2SiO3 186 H2S 17.8 CO2 106 という組成である。






※この記事に書かれている情報は2005年7月時点のものです。ご利用の際には最新情報をご確認ください。


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