6甲府温泉 談露館
掛け流し
甲府の銭湯温泉などの温泉群を以前2回に分けて回ったのであるが甲府駅前付近に課題が残っていた。この談露館は藤田さんの報告で良いものだと知り行く機会を狙っていた。既知の国母や碇などの温泉を懐かしく通過して駅前温泉に直行した。談露館は立派なホテルでビジネス利用というよりもシティホテルとして甲府では屈指なのであろう。大きな吹き抜けのロビーやホテルマンの対応も良かった。さて温泉はこのホテルが湯元でいくつかに配湯しているとのことである。小さな内湯ながらこのクラスのホテルのレベルはしっかりと押さえている。清潔感のあるトラバーチンの大理石風呂である。湯は49度の硫化水素泉とのことで分析表はなかったが良い湯であった。弱く掛け流しで使われていて床に湯道が出来ている。透明薄褐色、微苦味、湯口硫黄臭と記録した。湯に入っているときにはあまり感じなかったが写真にしてみると色が遊亀温泉のような薄褐色で美しい、琥珀色系ではなく赤の多い紅茶色系である。甲府特有のモール系も含有していると思った。特記する点としては湯口から漂うはっきりした硫黄臭であろう。甲府では湯村でもあまり硫黄臭は感じないがこの湯は立派な硫黄泉だと思った。
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