温泉/甲信越の温泉

白い湯の川、真っ黒な湯のポリバス 信州、北陸アビルマン紀行1(2ページ目)

今回の旅は野湯が多く、子供プールや露天浴びをしたところが多かった旅行。源泉の新鮮な湯が多かったので泡付きが至るところで体験できた。弁天鉱泉下の白い池はたいへん美しい入浴写真となった。

執筆者:郡司 勇

2 飯綱鉄鉱泉   炭酸含有多し 源泉の川、源泉の木の
ケーシング直接入浴   野湯2  

長野市の北側は飯綱山や戸隠山が位置しているので、善光寺裏からすぐ山になる。渋滞を避け裏道や方向感覚のみで小さな道を走り、どうにか市内を突破して戸隠バードラインに入ることができた。

つぎの目的は以前から地図にチェックしてあった飯綱鉱泉である。旅行前の準備の時、マップファンで調べると単に鉄鉱泉と記入されていた。

さてその地点に行くと驚くべき光景があった。直径50センチほどの木製の源泉ケーシングが野原に打ち込んでありその中から透明の炭酸泉が大量に湧出しその場から突然川になっているではないか。

そして阿曽温泉など重炭酸土類泉で良くある茶褐色の析出物が底に沈殿している。

最初は川の流れの深い部分に入った。入浴直後に有馬温泉のように濃い赤褐色になるが、湯量豊富なので出るとすぐ澄み渡る。次に源泉ケーシングにすっぽりと入浴した。温度は10度台であろう。炭酸の含有によって更に冷たく感じた。

源泉の周囲は芝生状に草が生え、黄色いラッパ水仙も群生していて美しい光景であった。透明ながら赤褐色の析出物多し、重曹渋味+強い炭酸味、無臭と記録した。

大湯量とはっきりした炭酸分とこの上ない新鮮味そして存在自体の素晴らしさから高い評価とした。


3飯綱温泉(滝の沢温泉) 上倉荘  

薄褐色 Feにて規定   

飯綱山の麓にある民宿でスキー合宿などに使われる大き目の宿である。雪を残した山とちょうど桜が満開で美しい景観である。

湯はメタ珪酸52.9mgと鉄16.2mgによる規定泉で10.4度である。飯綱鉄鉱泉と同系のものと思われる。しかし炭酸分は141mgと少ない。四角い内湯に加熱循環であった。薄茶色、少渋味、少金気臭と記録したが新鮮さを感じないのが残念である。

4むれ温泉 天狗の館  

  飯綱、黒姫、妙高の白い山が美しい
  循環    

飯綱、黒姫、妙高の三山と霊仙寺湖が見える美しい敷地に建つ温泉センター。

湯は分析表によると蒸発3727mgも含有された21.6度の含重曹食塩泉ながら循環である。しかし露天風呂の景観が非常に美しく良いと思った。透明、微塩味、カルキ臭と記録した。
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