富山と石川の湯1の続きです。
11 小川温泉元湯（3回目）
朝から廻って13時には着いてしまった。
天候は激しい雨で取材陣も来ないし、久しぶりにゆっくりとした午後を過ごした。以前は隣の不老閣で自炊したことがあるがホテルは初めて泊まる。54度の含重曹弱食塩泉で毎分470リットルの湧出。総計1326の薄いものであるが匂いがあり良い。
さりげない名湯であろうか？長年の掛け流しで析出物がこんなにも大きくなるとは凄い物だ。この半洞窟の露天風呂が有名であるが、宿に付属の露天風呂のほうが湯が熱くて新鮮で良いと思った。洞窟露天風呂のやや上流に女性用露天風呂が新たに出来ていた。
12 野々市温泉 美人の湯
38度の総計3287の食塩泉。金沢市内にあるモール系の温泉のうち金城温泉と同系の良いもの。薄褐色透明（黄金色）、塩苦味、モール臭ややすべすべする浴感と以上の個性からなかなかの良い湯。
13 白山杉の子温泉 （再訪）
5年ほど前に偶然発見し良い記憶になっている温泉。同じ状態で健在であった。43.7度の単純泉（芒硝石膏系）の湯が小さな木の浴槽に多量に掛け流されている。透明、石膏味、無臭であるが目視できるほどの白い気泡が身体中に付きまくる、OH－が12.7mgも含有されpH 9.38と高アルカリであるがあまりつるつるしないのはHCO3が含有されていなくSO4が主成分であるためと観察した。工場横の仮設施設風の外観は同じで超秘湯の雰囲気を醸し出している。
14 親谷の湯
白山スーパー林道は片道3150円と高価であるがこの湯に入るためなら仕方がない。姥が滝のまん前にある親谷の湯は絶景である。姥が滝は水量が昨日までの雨で増水していて迫力満点になっている。97度の単純硫黄泉（重曹系）と思われる。透明、少重曹味、弱い硫黄臭。源泉が熱いので倍以上の加水である。しかし湯量は多いのでほとんど未利用で渓流に落下していて残念である。源泉100%であればもっと硫黄臭が多いであろうと推測される。しかしこの絶景の立地条件の温泉は全国でも屈指のものであろうと思う。
15 白山一里野（再訪）
以前天領という温泉施設で入ったが今回は新岩間温泉と同じ経営の一里野高原ホテルにて入湯する。総計1170の弱食塩泉で岩間の引き湯ここまで一里なので一里野と言うそうである。透明、弱塩味、少湯の香。成分通りの感触をもった湯が掛け流されている。
16 新岩間温泉（再訪）
絶壁の林道をたどり着く山奥の温泉。さらに源泉まで徒歩一時間とのこと。湯が熱いので大きな露天風呂に少量掛け流し。基本的には一里野と同じであるが、湯が熱い分および弱食塩泉の暖まり効果で強烈に暖まり久しぶりにダウン寸前にのぼせる。湯よりも山奥の立地で文明との隔絶感や転地感覚による旅情で温泉の良さが効果的にアップしている。
17 めおと岩温泉
温泉センター的日帰り施設。総計1936の含芒硝石膏泉。透明、少芒硝苦味＋微薬味、無臭Ca243とNa277 SO4 1150という硫酸塩泉。個性は残っていた。
18 だるま温泉
トタン張り超B級建物の秘湯。近くに湧泉寺、加賀八幡、粟津などの名湯を控えているが芒硝系のそれらとは違った良い湯が湧出していた。含芒硝食塩泉で総計2465 ポリバスに大掛け流しで、つるつるやや強しの存在感がある。分析表にはHS－H2Sともないが透明、たまご味、硫黄臭である。銀色の角波トタンに赤い字でだるま温泉と書いてある外観はたのしいB級風情を高めている。
19 うさみ温泉
スーパー銭湯的温泉施設。52度の食塩泉、総計3756 良い湯である。3.7グラムとはこんなに濃かったか？ というのが第一印象、それは色と匂いによるもので、緑褐色（45センチ）。塩甘味＋薬味＋弱たまご味、金気臭＋微硫黄臭のもので少ないながらそれぞれの成分が個性を発揮していて素晴らしい温泉となっている。露天風呂、内湯とも掛け流しで良い利用法。
HS 0.2 H2S 0.1 S2O3 0.1という総硫黄0.4 であるが、良くのこっているのは掛け流しのおかげである。近くの木場温泉が清澄な個性の無いものなので、こんなに近くても違ったものがある温泉の多様さに含蓄の深さを感じ、驚く。
20 今江温泉 元湯
昔ながらの銭湯の外観。50.5度の食塩泉が392リットルも湧出している。総計も5584と多い。しかし湯はきれいな透明の食塩泉で無臭のもの。タイル浴槽が２つの一般的銭湯の内湯。塩味は成分含有量とおりの濃度。
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