温泉/北陸の温泉

富山編 富山と石川の湯1

富山県は黒部渓谷の温泉群や金太郎温泉、高岡周辺の秘湯があるが今回はそれ以外の未湯になっている温泉を廻りました。

執筆者:郡司 勇


富山と石川の未湯といくつかの再訪をしに出かけた。
うち小川温泉元湯は泊まりで取材である。

1 吉峰温泉 ゆーランド

34度の 単純泉 総計654の温泉 木造のセンター系入浴施設。透明微黄色、無味、少湯の香。よわいつるつるあり。弱い掛け流しと加熱のためにジェット循環している。一般的温泉施設。
 
 
2 尖山湯豊温泉 立山町いきいき長寿センター

31.9度の食塩泉 総計4544 近くの「とがりやま」という名勝にあやかった命名の温泉。湯豊はUFOと読む。建築もとんがり屋根の特徴的なもの。湯は透明、弱塩味、無臭のもの分析表には微硫黄臭とあるが感知できず。加熱のためと思われる。4500の湯の含有量はあると思われる。小さな内湯のみの施設。


3 千寿ヶ原温泉 グリーンビュー立山

43.4度の純重曹泉、総計1230 CO3 36.4 純重曹泉の典型的なもの透明、少重曹薬味、無臭。つるつるやや強しのものであるが循環+少加湯で残念。山小屋風ロッジ造りのきれいなホテル。


4 栗巣野温泉  厚生年金休暇センター

43.8度のアル単純泉。総計556 ここはビル建築の立派なホテルで風情はないが湯は良い源泉直の清澄な湯が掛け流しになっている。浴室は白いモザイクタイル張りの各種浴槽のあるクアハウス的なものであるが曲線で構成されていて幻想的。加工していないとのことだが、HS-0.7は感知できず。透明、無味、無臭弱いすべすべの湯。


5 立山山麓温泉 

温泉名は違うが湯はグリーンビュー立山と同じもの、Na355 HCO3 679 CO3 36.4の43.4度である。この辺はこの湯が配湯されているのであろう。やはりつるつるやや強しの感触的には良い湯。源泉のポテンシャルは栗巣野温泉よりずっと良いが循環であるのが残念。小さな民宿などは掛け流しで利用されている可能性がありそちらを期待したい。


6 亀谷温泉 白樺ハイツ

32.2度の単純硫黄泉(H2S型) 透明、少甘味+微たまご味、ほぼ無臭、ここは飲んでみないとわからない硫黄泉。内湯は弱加湯+循環、露天風呂は弱い掛け流しで湯口はたまご味のする湯が出ている。斜面にあるコンクリート造のホテル。分析表にはH2S型と書いているのに遊離ガスの項目がなく HS- 3.57のみあるという不思議なもの。


※五百石鉱泉
廃業していた。鄙びた銭湯


7 アルプス温泉 つるぎの湯

50.1度の強食塩泉、総計17342 
特殊含有物は NH4 30 Fe 8.64 Br 39.2などで茶褐色(15センチ) 塩味+少苦味、臭素臭多し+金気臭の個性的なもの。露天風呂のみ源泉で、内湯は濾過。内湯は透明ながら同じ濃さの塩を残しており匂いも無く感触の少ない塩湯に成り下がっていた。露天風呂は良い物である。


8 湯の神子温泉  大岩湯神子温泉

30度の単純泉 総計114の清澄な湯。透明、無味、無臭。


9 一本杉鉱泉 

探しついたが透明、無味、無臭の個性の無い湯。バイブラバスがついたやや鄙びた銭湯。鉱泉というが規定でないと推定される。割烹旅館風の営業もされているように見受ける。昔はもっと良い湯であったのだろうか? よくある鉱泉宿が銭湯になってしまったというもの。


10 小泉鉱泉

こちらは鄙びた感じにになっても頑張っている一軒宿。よく廃業しないと思われる閑散とした雰囲気にドアを空けるとテレビを見ているおばチャンがいた。円形浴槽が2個ある内湯で透明、無味、無臭の特徴無い湯。ここも規定外だと推定される。
帰りにパンフレットを所望したらあったのは驚いた。いろんな意味で貴重な存在ではある。


富山と石川の湯2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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