下呂温泉と濁河温泉周辺の湯
岐阜県中央部には硫黄系の単純泉の下呂温泉や
土類炭酸泉の湯屋温泉、含芒硝重炭酸土類泉の
濁河などの温泉がありそれぞれ全く違った個性
を持っています。
1 下呂温泉 噴泉池
下呂温泉の中央に流れる飛騨川の川原にある無料
開放温泉。この湯は下呂温泉にあっては硫黄臭が
して一番好きな温泉であった。今回再訪してみる
と透明、無味、ほぼ無臭(湯口微硫黄臭)の湯で
あった。しかしつるつるは強く良い湯だなあと
思わせるには充分である。朝10時半では湯を溜め
ている途中で新鮮だが熱くて45度ほどあった。
掛け流しは変わらずであったが硫黄臭は弱くなっ
ていた。以前は黒いゴムホースのまま湯が掛け流
されていたが、そのときは下呂一の良い湯だと
思った。
2萩原温泉
国道沿いのややひなびた旅館。28.8度の単純硫黄
泉であるが透明、少甘味+微たまご味、無臭のもの
で噴泉池よりさらに硫黄は少ない感触。内湯のみ
のちいさな温泉。
3 飛騨川温泉
竹垣の仮設温泉施設。39度の単純硫黄泉。
HSの記入はないが0.5くらいと推測。
管理の役場の人がいてポンプを回してくれた。
当然100φのパイプから湯ががんがん出てき
てあっという間に露天風呂に湯が溜まり
新鮮この上ない湯に感動した。
時間外で見学のみの予定がラッキーで
あった。成分は総計200弱のほとんど無い
ものであるがF13.6のフッ素のものか苦味が
強い、HSによるたまご味はしっかりあるが
匂いはない。
4 湯屋温泉 合掌苑
CO2 7909の分析表がある温泉。総計12470で溶存
は4400ほど飲泉場では炭酸泉特有の間欠的噴出に
なっている。湯屋は以前桃原館に宿泊したことが
あるが、ここの飲泉場も同様であった。
分析表の2つ目はCO2 2130で測り方でずいぶん
違いが出ている。遊離炭酸ではよくあることと聞いて
いる。宿は錆びたトタンの三角屋根で
驚きの鄙びた外観で一瞬、廃業か?と思わせるもの。
内湯は強烈循環で残念ながら炭酸は抜けていた。
5 濁河温泉 旅館御岳
テレビチャンピオンの第3回で今成さんと争った
決勝の湯。以前町営露天風呂で入った記憶で正解
した。そのときの感触では硫酸塩泉がまさり渋味
とエグ味が印象的なモールのような褐色
であった。ここ「御岳」の湯は階段で下った露天風呂
に利用されているが、色は町営源泉より薄い物、
しかし町営源泉を使用する内湯に付属する露天風呂
に比べ新鮮さがあり好感した。薄褐色、エグ味+渋味、
金気臭+土類臭。NaCaMg-HCO3、SO4泉 47度
阿蘇の赤水温泉に入ったときこのエグ味が似ている
なあと思い、その後全国的に探しているが
なかなか無いものである。炭酸が991も含有されて
いるが47度では一瞬で抜けてしまうのか?残って
いない。重炭酸土類泉であるが、芒硝石膏
の感触がまさるという珍しいもの。小坂からの約
40キロの道は長く僻遠の地であるが開田村へは近い。
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