台湾/台湾基本情報

台湾は電子タバコ・アイコスの持ち込み禁止!知っておきたい喫煙事情

台湾へはアイコス(IQOS)など電子タバコの持ち込みが禁止されています。受動喫煙を防止する「エン害防止法」という法律があり、ホテルやレストランなど公共の場所での喫煙は原則的に禁止で、罰金は最高で1万台湾元(約3万6000円)。もちろん旅行者でも適用の対象です。

保谷 早優怜

執筆者:保谷 早優怜

台湾ガイド

 

台湾は電子タバコ(アイコスなど)NG&喫煙に規制あり!

台湾は電子タバコ・アイコスの持ち込み禁止 台湾の喫煙事情

台湾には喫煙に対して厳しい規制があります

台湾では、たばこを吸う場所について厳しい規制があります。受動喫煙を防止する「煙害防止法」が2009年より台湾で施行されました。違反者には最高で罰金1万台湾元(約3万6000円)が科せられ、外国人でも適用の対象です。

そしてアイコス(IQOS)をはじめとする電子タバコは持ち込み禁止。知らないでは済まない、台湾の喫煙事情についてまとめてみました。

<目次>

そもそも台湾はタバコを吸う人が少ない!

台湾人は健康への意識が高い

台湾人でお酒も飲むし煙草も吸う人は4.2%,日本人は13.2%

台北で台湾人が煙草を吸っているところをあまり見かけないと思います。煙草を吸える場所が少ないし、そもそも吸う人も少ないんです。

2017年3月に台湾の媒体が発表したところによると、台湾人の喫煙率は9.8%とアジアの中では最低の順位。世界的に見てもかなり低い数字です。同じ調査での日本人喫煙率は22%という数字からも、台湾で喫煙する人の少なさがわかると思います。
 

台湾の喫煙可能エリア・禁煙エリアは、こんなところ !

寧夏夜市
屋外の屋台なら喫煙OKです。台北、寧夏夜市にて。

「エン害防止法(エンは草かんむりに於)」では、3人以上集まる室内では禁煙です。公共の場所で喫煙出来る場所も限られています。空港の喫煙室も閉鎖されました。

【全面禁煙】
  • 美術館、博物館、図書館、銀行、郵便局、エレベーター内
  • 歌劇院、映画館、コンサート会場、インターネットカフェ、スポーツクラブなどの室内空間
  • 鉄道・バス・タクシー・飛行機の車内や機内、駅、待合室、ホーム、空港
  • 3人以上、人がいる室内オフィス
  • 妊婦及び3歳未満の乳幼児がいる室内
  • 病院、政府機関、高専以下の学校
  • 児童公園
【室内全面禁煙だが、『喫煙室』のみ喫煙可】

ホテル、デパート、レストラン、飲食店、カラオケ、商業施設などは室内禁煙。ただしオープンエアのカフェ等、屋外になっているスペースや、室内に特別に設置された喫煙室があれば、そちらでの喫煙は可能です。

【喫煙可能な飲食店】
  • カフェのオープンエア部分、屋外にある屋台のテーブル
  • 夜21時から営業開始の18歳以上のみ入場可能の店(バー、スナック、カラオケ、クラブなど)は喫煙可能。例えば18時から開店しているバーは21時以降でも終日禁煙です。
【罰金】
2000台湾元(約7200円)~10000台湾元(約3万6000円)の罰金となります。警官が違反を取り締まり、違反切符を切ります。罰金は各県、各都市の衛生局に出頭して支払います。外国人も取締りの対象です。

エン害防制法(PDF/中国語)第4章から、喫煙場所について中国語で書かれています。
 

台湾では歩きタバコ・タバコのポイ捨ては罰金対象

受動喫煙の取り締まりが厳しい台湾

台湾では、歩きたばこは罰金の対象です

街中での歩きタバコ、吸殻のポイ捨ても禁止。こちらも罰金の対象になります。ポイ捨ては6000台湾元(約2万1600円)以下の罰金です。

地元の人を見ていると、店の前や道端で立ち止まって喫煙するスタイルが目立ちます。これが最も安全な喫煙の方法のようです。ポイ捨て禁止なので、携帯灰皿は必須です。

台湾は電子タバコ、アイコス(IQOS)の持ち込み禁止です!


アイコスは、2019年11月現在台湾での販売はまだありません。アイコスは加熱式タバコであって電子タバコではないという意見もありますが、インターネット通販サイトAmazonでアイコスは「電子タバコ」のカテゴリに属していますし、台湾でも電子タバコという認識です。

今現在台湾で流通していないことから、喫煙エリアで吸っていても周りの人もアイコスだとすぐにはわからないかもしれません。しかし今後認識が高まるにつれ、チェックが厳しくなる可能性もあります。
 

喫煙可能エリアであっても妊婦さんの喫煙は禁止

allabout taipei

外国人でも取り締まりの対象となります

 

台北と台南では一般市民が通報できる「報奨金」制度を実施!

allabout taipei

ポイ捨ての瞬間を携帯で撮影して警察に提出すると、一般人でも報奨金がもらえる

台北市と台南市には、一般市民が「エン害防止法」の違反者を通報してそれが認められると、報奨金をもらえるシステムがあります。もしも検挙に成功した場合は、その罰金の5%を「検挙奨金(報奨金)」としてもらえるのです。

通報には証拠及び違反者の情報が必要となり、証拠としては喫煙時の写真かビデオ撮影で、その時間と場所が明確なものが必要です。違反者の氏名と台湾人なら身分証明番号、外国人であれば氏名とパスポートナンバーが判れば通報できます。

通報は「エン害(煙害)申訴服務センター」(台湾フリーダイヤル0800-531-531)に電話をかけるだけという手軽さから、施行後は多くの情報が寄せられていたそうです。外国人だからという言い訳は通用しませんから、気をつけたいですね。

台湾へ旅行される愛煙家の皆様、どうぞお気を付けください! 以上、台湾の喫煙に関する情報でした!

※1台湾元=3.6円で計算しています(2019.12)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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