◆老街(民権路)◆

老街とは、昔ながらの通り、という意味があります。三峽の老街は現在の民権路に残っています。農村や田舎に見られる住宅様式は三合院と呼ばれるのに対して、川に近い商業地や交易のある場所、港の近く、鉄道の沿線の家屋は「街屋」もしくは「手巾寮」といいます。そして、画像のような1階部分が少し引っ込んで通路を形成しているこの形を「騎楼形式」といいます。これは、台湾独特の形というわけではなく、中国の福州や泉州などの地域で見られる特徴です。この地域から渡ってきた人たちがこの様式を持ち込んだため台湾に残っています。この形、実は台湾の気候に合っているのです。雨の多い台湾ではこれが雨よけになり、また日射しのきつい時には日よけにもなるのです。昔ながらの形をとどめているところでは、通路は平らなので歩きやすいのですが、台北の迪化街などになると個人が自分の家の前だけ一段高くして雨水の浸水を防いだため、段差がばらばらにできていて非常に歩きにくくなっています。三峽の老街は歩きやすい昔のまま、おじいさんが軒先に椅子を出して座って、遊ぶ孫を見ている、なんて光景も見られます。現在は、骨董品やお土産品を売る店になったりしてるところもあります。

この騎楼形式はアーチ型。レンガをアーチ型に組むことで奥行きが感じられ、この奥に続く感じが魅力的とされています。このような造りを「拱圏結構」といいます。

この通路の上は、こんな風(右の画像)になっています。多くが商店や問屋なので屋号が書かれた看板の役をなしていました。全体の統一感を考えながら個性を出した看板だったそうです。このような形は、日本統治時代の初期によく見られ、西洋の影響を大きく受けています。

上記の向かい側は、2階部分が壊されていました。レンガとレンガの間から草が生えてたりして、レトロ感が余計醸し出されていました。


散策を終えて、または散策を始める前に、三峽でお茶するならレトロな雰囲気のある喫茶店「三角湧輕便車站」はいかがでしょう。中山路40號(電話02-2671-9202)にあります。店員は日本語を話せませんが、筆談で対応してくれます。


祖師廟へ行く

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