本物にこだわった、至福の京会席
会席コースから、先付:柿釜、海老、鳥貝、三つ葉、大徳寺麩、舞茸、胡麻クリーム、松の実 (Photo by Issei Yoshida) |
店名の由来は、森羅万象の始まりを意味する「生む」から。芸術的とも言える久保田さんの料理を生み出す原点は、素材です。徹底的に『本物』にこだわって、京料理には欠かせない京野菜は、もちろん京都から直接取り寄せ。また、「ロンドンの硬水では京料理の繊細な味は出せない」と、調理に使う水は日本から空輸しているそうです。
八寸:鮟鱇(アンコウ)味噌漬け、焼き鯖菊花寿司、焼き栗、菊菜占地浸し、筆生姜、松葉そば。画像クリックで拡大します |
見た目に美しく、お料理でここまで季節感を表現できるのは、日本料理ならでは。繊細な職人の技が光ります。
造り:ランゴスチン、鮪、鱸。添えられた牡丹は京人参です。画像クリックで拡大します |
取材の際にお会いした広報担当者さんは「久保田さんは、アーティスト」と表現していましたが、ひとつひとつ丁寧に作られるお料理は、まさに芸術作品です。
Umuでのひとときは、「食の芸術」を堪能できる至福体験なのです。
初心者はランチから
決して安くはないお値段にもかかわらず、ディナーは連日予約で満席のUmuですが、ランチなら比較的気軽に体験できます。もちろん、事前に予約はできればしておいたほうが安心ですが、当日に思い立って電話しても、ラッキーなら席が確保できる可能性も。お食事も、ランチ・タイムだけのお得なセット・メニュー、半月御膳(Hangetsu set lunch)が用意されていて、気軽にUmuのお料理を体験してみたい人にはピッタリです。メニューは精進揚げ御膳(21ポンド=約2940円)から和牛御膳(45ポンド=約6300円)まで7種。それぞれ前菜とお吸い物、デザートは好みのものを選べるようになっています。
ランチ、ディナーともにビジネスでの利用も多いようですが、ここはやはり、プライベートで利用したいお店です。ビジネスの話なんてしていたら、せっかくのお料理が堪能できませんものね。「リラックスして、お料理を味わうことだけに集中したい!」と、ひしひし実感したお店です。
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