ロンドン/ロンドンのナイトスポット・パブ

世界で6人限定! ロンドンの秘伝カクテル(3ページ目)

イギリスの夏には欠かせないドリンク、「ピムズ」。作り方を知るのは世界でたった6人という秘伝カクテルです。自宅でも簡単にできる、飲み方のバリエーションを紹介します。

朝霧 まや

執筆者:朝霧 まや

イギリスガイド

ちょっとトリビア、ピムズの歴史

ピムズNo.1能書き
ピムズのボトルに書かれた能書き。「そのレシピは世界で6人しか知らない」というくだり、なんだかワクワクしますね
普段、パブや酒屋で目にするのは「No.1」がほとんどなので、ピムズはこの1種類だけだと思っている人も多いかも知れません。しかし、この他にもピムズのカクテル原液は存在するのです。

中流・上流階級を中心に人気を得てブランドとして成功したピムズは、第二次世界大戦後になって「No.2」(スコッチベース)、「No.3」(ブランデーベース)、「No.4」(ラムベース)、「No.5」(ライベース)、「No.6」(ウォッカベース)を次々と発表しました。残念ながら、そのうち途絶えることなく生産され続けたのは「No.1」のほかには「No.6」のみです。また、2005年の冬には「No.3」が「Winter Cup」という名称で冬季限定で復刻発売されました。

「No.6」は明るい小麦色の原液で、ウォッカの風味が強く出ています。オレンジジュースで割ったり、ズブロッカを加える飲み方が人気のようです。一方「Winter Cup」はその名の通り、冬にぴったりのブレンドです。ブランデーをベースに、クローヴやオレンジゼストが香る琥珀色の原液で、温かいりんごジュースで割って飲むと、体の芯から温まります。

もちろん「No.1」と同じく、これら原液の製法を知っているのは、世界でたった6人。通称「The Secret Six」と呼ばれる、ジェームス・ピム氏やカクテル開発に参加した人たちの子孫の間で、秘密のレシピは代々引き継がれているそうです。

いかがでしたか? 今度のパーティーやピクニックの時には是非、ピムズをお供にロンドンの夏を満喫してみませんか?

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