文章:吉田 摩弥(All About「ロンドンで暮らす」旧ガイド)
雲ひとつない青空! こんな日はアウトドアでピムズを飲むのが最高! |
さて、こんな時に欠かせない飲み物といえば、「ピムズ(Pimm's)」。イギリスの夏の風物詩ともいえるお酒で、イギリスに住む人なら誰もが知っているほど有名ですが、実は何が原料になっているのかを知る人は、ごくごく少数……それもそのはず、このお酒の製法を知っているのは、世界中でたったの6人! 秘伝中の秘伝カクテルなのです。
何が入っているのか分からないけれど、とっても美味しい……今回は、そんな謎めいたお酒「ピムズ」のお話です。
門外不出、秘伝のカクテル!
ピムズの元祖、「No.1」。700mlボトルで12ポンド前後です |
ピムズの誕生は160年ほど前のロンドン。1840年代にジェームス・ピム氏の経営するオイスター・バーで、食後酒として出されたのが最初と言われています。これが現在最もポピュラーな、通称「No.1 Cup」です。
残念ながら、もうこのオイスター・バーはなくなってしまいましたが、ここで誕生した「No.1 Cup」は当時のままのレシピが受け継がれ、現在も大抵のパブやバーで飲むことができます。また、普通のスーパーや酒屋でも買えるので、自宅で簡単にカクテルが作れてしまう、とてもお手軽なお酒として人気となっています。
次のページでは早速、自宅でも作れる簡単カクテルのバリエーションをご紹介しましょう。次のパーティーの時に、試してみてくださいね。
なお、ピムズの歴史については、最後のページで簡単に紹介しました。ピムズカクテルを飲みながら語れる、ちょっとしたトリビアにどうぞ。