人相、手相、タロット占い……。占い文化が残る香港には、さまざまな占いがありますが、その中に「文鳥占い」という、文鳥に運勢を尋ねるものがあります。今や香港にも残り2軒のみとなってしまった希少なこの占い。霊力をもつと信じられる文鳥に、2009年の運勢を聞いてみましょう。
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- 文鳥占いってどんなもの?……P.1
- 早速実践! How to 文鳥占い……P.2
- 気になる結果は? どうなる? 2009年の日本……P.3
文鳥占いってどんなもの?
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占いの屋台が並ぶテンプルストリートは、香港を代表する観光地のひとつ。文鳥占いのほかに、人相、手相、タロット、などさまざまな占いができます |
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地下鉄「油麻地(ヤウマーテイ)」駅を降りてネイザンロードを背に「廟街(テンプルストリート)」を目指して歩きましょう |
文鳥占いについて、まず基本知識を学びましょう。文鳥占いとはそもそもどういう占いなのでしょうか? それは、よく訓練された文鳥に占って欲しいことを伝えて、それを聞いた文鳥に40枚あるくじの中から運命の1枚を引いてもらうという占いです。
中国大陸や台湾でも見られる、チャイナテイストを感じる占いですが、実は発祥はペルシャ、現在のイランです。シルクロードを渡り中国に伝わったと言われ、中国の文化に1000年ほど揉まれて現在のスタイルが出来上がりました。
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外国人も文鳥占いに興味津々! |
ではなぜ、文鳥を使うのでしょうか? その理由は文鳥の神秘性にあります。古くから東南アジア諸国では、虫などを一切食べず、ヒエや米などを食べる菜食の文鳥は霊力の高い鳥だと信じられていました。例えば、魚や鳥を野に放し殺生を戒める宗教儀式「放生会」など、神聖な場には文鳥が用いられてきました。単純にこの占いを形だけ真似るのであれば、くちばしが硬く尖っている他の鳥でもできますが、それでは鳥はだだの「くじを引く道具」でしかありません。訓練に順応できる頭脳と、予知能力、そして霊力を備えている文鳥だからこそ、未来を占うことができるのです。
今では佐敦(ジョーダン)の廟街(テンプルストリート)に2軒を残すのみとなった文鳥占いを試してみませんか?
次のページでは、文鳥に2009年の日本の運勢を占ってもらいましょう。