ホノルル/ホノルルの観光

ハワイの歴史を物語るホノルルの銅像リスト(2ページ目)

ホノルルで見かけたあの銅像。その名前は、あなたが出掛けた公園やビーチ、歩いたストリートにも付けられている人物で、ハワイの歴史を語るに欠かせない人物なのです。次のハワイでは、銅像の前で彼らの歴史に想いを馳せてみませんか?

森谷 貴子

執筆者:森谷 貴子

ハワイガイド

カラカウア王像

カラカウア王像。ワイキキのメインストリート「カラカウア通り」は、彼の名前から(写真提供:Hawaii Tourism Authority (HTA) / Chuck Painter)

カラカウア王像。ワイキキのメインストリート「カラカウア通り」は、彼の名前から(写真提供:Hawaii Tourism Authority (HTA) / Chuck Painter)

ワイキキの玄関口、カラカウア通りとクヒオ通りの分岐点にある小さな公園、ワイキキ・ゲートウェイ・パーク。その中心に建ち、私たちを迎えてくれる銅像がハワイ王国7代目の王、デビッド・カラカウア(1836~1891)です。

明治天皇と会見したカラカウア
1874年、7代目の王に即位したカラカウア。強大化するアメリカ系議員等の欧米勢力に対抗するため、1881に出掛けた世界一周旅行の途中で日本を訪問。明治天皇に日本やアジア諸国との連合を訴えると同時に、カラカウアの姪カイウラニ王女(当時6歳)と明治天皇の甥(当時15歳)との縁談を持ち掛けました。

左手に持っているのは、移民の契約書
日本訪問のもう1つの目的は、さとうきび畑の労働力としての移民の要請でした。この銅像は、1985年に行われた日本人移民100年祭に建立されたもの。左手に持っているのは、明治天皇と交わした移民の契約書なのです。

■ニックネームは「メリー・モナーク」 (陽気な君主)
キングス・ビレッジの衛兵交代式は当時の様子が偲ばれるイベント

キングス・ビレッジの衛兵交代式は当時の様子が偲ばれるイベント

ワイキキの中央、キングス・ビレッジ一帯は、カラカウアの別荘があった場所(公邸はダウンタウンのイオラニ宮殿)。ここでは、度々大きなパーティが開かれており、華やかなことが好きだった彼は「メリー・モナーク 」(陽気な君主)と呼ばれていました。

また、卑猥な動きであるという理由で宣教師によって一時禁止されていたフラを復活させたのもカラカウア。毎年イースター・サンデー(毎年春分の日以降、最初の満月の後にくる日曜)にスタートするハワイ島のメリー・モナーク・フェスティバルは、彼の功績をたたえて行われる世界最高峰のフラの祭典です。

<DATA>
■KING KALAKAUA STATUE(カラカウア王像)
アクセス:ワイキキ西側、ワイキキ・ゲートウェイ・パーク(カラカウア通りとクヒオ通りの分岐点)。ロイヤル・ハワイアン・センターから徒歩約6分

KINGS VILLAGE(キングス・ビレッジ)
住所:131 Kaiulani Ave.
TEL:808-926-7890
営業時間:10:00~23:00 ※衛兵交代式は、毎日18時15分から正門前にて
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