登場シーン3:サラとドローヴァーが初めて出会う港町
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それは、ダーウィンから何千キロも離れた小さな海辺の町。青く輝く海と世界最大の珊瑚礁グレート・バリア・リーフの中心、ウィットサンデー・エリアの「ボーエン」です!
ボーエンでは、ほぼすべてのダーウィン・シーンが撮影されました。普段は観光客などほとんど訪れることのない小さな町ですが、実はクイーンズランド州北部で最も古い町でもあり、この映画で象徴的に描かれる1930年代に造られた木製のジェッティ(船付き用桟橋)があります。
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ボーエンのメイン・ストリートに残された「カスタム・ハウス(税関所)」は、ブライアン・ブラウン扮するキング・カーニーの会社「カーニー・キャトル・コー」として、 また、カスタム・ハウス向かいの「パブ=グランビュー・ホテル(現在も営業中)」も、町のシーンで何度も目にすることと思います。
「A sleepy beachside town in the Whitsundays/ウィットサンデーの眠れるビーチサイド・タウン」と言われるボーエンですが、ロケ地に決まった時は町を上げて喜び、連日のように見物人が詰め掛けたとか。
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ただ撮影時は、昔の様子を再現すべく、舗装路の上に赤土を撒き、その上を馬や牛が駆け回ったため、埃が舞い上がってすごかった…と町の人は苦笑していました。ちなみに、ダーウィンが空襲を受け、町が焼けるシーンはシドニーのフォックス・スタジオ内で撮影されました。
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ウィットサンデー・エリア本土側の中心地「エアリー・ビーチ」から、車で約40分くらいのところに位置するボーエン。映画に登場するセットそのものがごとく、時が止まったような“眠れるビーチサイド・タウン”へ出掛けてみてはいかがですか?
▼ボーエン観光局(英語)
次ページは、いよいよ物語の中核を成す「登場シーン4: アシュレイ家が運営する牧場ファラウェイダウン」。あの美しい風景はここだったのです!