オーストラリア/オーストラリアの観光・アクティビティ

映画「オーストラリア」のロケ地をめぐる!(4ページ目)

目を奪われるほど雄大で美しいオーストラリアの風景と共にストーリーが展開する映画「オーストラリア」。その壮大な景色はどこなのか?映画の完成度をより高くするために選ばれたロケ地の数々を一挙ご紹介します!

執筆者:平野 美紀

登場シーン3:サラとドローヴァーが初めて出会う港町

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さて、前ページでもご紹介したように、レディ・サラが初上陸し、その後何度も映画の中に登場する町ダーウィンですが、実はほとんどのダーウィンのタウン・シーンは、まったく違う場所で撮影されていました。

それは、ダーウィンから何千キロも離れた小さな海辺の町。青く輝く海と世界最大の珊瑚礁グレート・バリア・リーフの中心、ウィットサンデー・エリアの「ボーエン」です!

ボーエンでは、ほぼすべてのダーウィン・シーンが撮影されました。普段は観光客などほとんど訪れることのない小さな町ですが、実はクイーンズランド州北部で最も古い町でもあり、この映画で象徴的に描かれる1930年代に造られた木製のジェッティ(船付き用桟橋)があります。

 
 
この桟橋がバズ・ラーマン監督の目に留まり、当時のダーウィンの町をここに再現させることとなったのです。サラが乗ってきた客船が着いたシーンの映像は、このボーウェンの桟橋にCGで大型客船を重ね合わせたもの。海の色が、サラが小船に乗っている時とは微妙に違うのがわかるでしょうか?

ボーエンのメイン・ストリートに残された「カスタム・ハウス(税関所)」は、ブライアン・ブラウン扮するキング・カーニーの会社「カーニー・キャトル・コー」として、 また、カスタム・ハウス向かいの「パブ=グランビュー・ホテル(現在も営業中)」も、町のシーンで何度も目にすることと思います。

「A sleepy beachside town in the Whitsundays/ウィットサンデーの眠れるビーチサイド・タウン」と言われるボーエンですが、ロケ地に決まった時は町を上げて喜び、連日のように見物人が詰め掛けたとか。

 
 
町のパン屋さんでは、 “ハンキー・ヒュー・ジャックマン・パイ”や“バズ・ラーマン・バケット”、“ニコール・キッドマン・マンゴ・チーズケーキ”などのオリジナル商品を作って、撮影陣や見物人らを歓待したそうです。

ただ撮影時は、昔の様子を再現すべく、舗装路の上に赤土を撒き、その上を馬や牛が駆け回ったため、埃が舞い上がってすごかった…と町の人は苦笑していました。ちなみに、ダーウィンが空襲を受け、町が焼けるシーンはシドニーのフォックス・スタジオ内で撮影されました。

 
 
ボーエンは、町唯一の名物(?)「ビッグ・マンゴ」とバラマンディ釣りくらいで、本当に何もない町ですが、驚くほどきれいで静かなビーチが7つもあります!ヒューやニコールも気に入って度々訪れていたとか。

ウィットサンデー・エリア本土側の中心地「エアリー・ビーチ」から、車で約40分くらいのところに位置するボーエン。映画に登場するセットそのものがごとく、時が止まったような“眠れるビーチサイド・タウン”へ出掛けてみてはいかがですか?

ボーエン観光局(英語)

次ページは、いよいよ物語の中核を成す「登場シーン4: アシュレイ家が運営する牧場ファラウェイダウン」。あの美しい風景はここだったのです!
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