オーストラリア/オーストラリアの観光・アクティビティ

映画「オーストラリア」のロケ地をめぐる!(5ページ目)

目を奪われるほど雄大で美しいオーストラリアの風景と共にストーリーが展開する映画「オーストラリア」。その壮大な景色はどこなのか?映画の完成度をより高くするために選ばれたロケ地の数々を一挙ご紹介します!

執筆者:平野 美紀

登場シーン4:アシュレイ家の牧場ファラウェイダウン

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サラの夫が開拓し、アシュレイ家が所有するキャトル・ステーション=牧場「ファラウェイダウン」。美しいアウトバックの風景が映画を象徴するファラウェイダウンのある場所に選ばれたのは、西オーストラリア州北東部のキンバリー地区です。

ファラウェイダウンのホームステッドは、このエリアのメイン・タウンとなる「カナナラ」郊外にある、個人所有地「カールトン・ヒル」に建てられました。背後に荒々しいコックバーン・レンジを抱く雄大な風景に監督が一目ぼれし、この地にセットが設営されることになったそうです。

当時のキンバリー・スタイルを忠実に再現したホームステッドは、その素晴らしい景観と共に何度となく映画の中に登場します。しかし、監督が大層気に入り、ホームステッドを建てたその場所は、実は、普通は家を建てない場所だったとか…。

 
 
キンバリー地区は、乾季は灼熱の砂漠と化し、雨季になると大雨で大洪水が起こってしまうほど、オーストラリアでも最も過酷な地。このファラウェイダウン・ホームステッドが建てられた場所も、雨が降ると湿地帯となってしまう地形だったため、せっかくセットを建てたというのに、大雨に見舞われ、撮影が延期になるというハプニングも…。

カナナラは、現地のアボリジニの言葉で「水の集まる場所」を意味し、アウトバックでありながら意外なほど水量豊かな地でもあります。そんなカナナラでは、ドローヴァーがサラを乗せてファラウェイダウンへ向かう印象的なシーンも撮影されました。

 
 
それは、車でかなり水量のある川を渡っていくシーン。このシーンが撮影されたのは、カナナラ郊外の「イヴァンホー・クロッシング」です。実際にも橋などはなく、車のまま、川の中を横切らなければならない場所のため、4WD車でなければ通行できません。しかも川の中には凶暴なクロコダイルも!

こんな風に過酷な環境下にあるキンバリーですが、独自の自然が育んだ素晴らしい風景が広がっている場所でもあります!『死ぬまでに一度は行っておきたい場所』として、欧米の旅慣れた旅行者に密かな人気エリアというのも、実際そこに立ってみると納得できるはずです。

次ページは、キンバリーのさらなる魅力が目の前に迫る「登場シーン5:ファラウェイダウンの牛達とアウトバックの風景」。キンバリー旅行情報もあります!
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