ウルル(エアーズロック)

ウルル(エアーズロック)

夕焼けで赤く染まるウルル

ウルルはエアーズロックという愛称で親しまれていますが、元々はオーストラリアの先住民アナング族の居住地であり、現在では正式名称のウルルをメインに、エアーズロックを愛称として使われることが多くなっています。ということでこの記事中ではウルルの名称でご紹介していきます。

ウルルは世界で2番目に大きい一枚岩で世界の中心という意味で地球のヘソと呼ばれることもあります。どこまでも続く赤土の大地にその雄大な姿を現す、オーストラリアで最も有名なアイコンの1つウルルですが、東京タワーとどちらが高いと思われますか? 一見、東京タワーの方が高く見えるのですが、実は東京タワーやパリのエッフェル塔よりも高く、348メートルあります。ウルルの周囲は9キロメートルあり、その形状からも平坦に思いがちですが、遠くから見ているのと違って、間近で見るとその高さとスケールに驚かされます。

ウルル周辺は見渡す限り赤土の大地と低木の草木しか生息していないので、360度どこからでもその姿を見ることができ、太陽の移動とともに色を変え、サンライズからサンセットまで訪れる人を飽きさせることなく感動させてくれます。

今回はオーストラリアの世界遺産でもあり、観光地として最も人気の高いスポットの一つ、一度は絶対に訪れてみたいというウルルの魅力についてご紹介します!
 

ウルルへのアクセス

ウルル(エアーズロック)

機内上空から見るウルルの全景

ウルルはオーストラリアの中央北部準州ノーザンテリトリー、オーストラリア大陸のほぼ中央に位置しています。日本からの直行便はなく、以下の国内線が運航されています。(2018年8月現在)
  • シドニー発着:ジェットスター航空とヴァージンオーストラリア航空(毎日)※2018年10月28日~ジェットスター航空は週6便に変更予定
  • メルボルン発着:ジェットスター航空(毎日)※2018年10月28日~週5便に変更予定
  • ケアンズ発着:カンタス航空(毎日)
  • ブリスベン発着:ジェットスター航空(週3便)
成田から日本航空、羽田から全日空とカンタス航空がシドニーへの直航便を毎日運航しており、シドニー到着後国内線に乗り継ぎ、3時間半のフライトで同日午後にウルルへ移動、到着後はウルルサンセットツアーにも参加可能で、現地滞在時間を有効に使うことができます。
 

ウルルの歴史と世界遺産登録

カタジュタ(マウントオルガ)のウォルパ渓谷

奇形岩が集まった、カタジュタ(マウントオルガ)にあるウォルパ渓谷

ウルルがあるウルル・カタジュタ国立公園は東京ドーム282個分の大きさで、ウルルと同じく岩でできた山、カタジュタ(マウントオルガ)とをあわせて世界遺産に登録されています。1987年に自然遺産、1994年に文化遺産として登録された複合遺産の1つです。

ウルルがエアーズロックと呼ばれるようになった由来をご存知でしょうか。ウルルは1873年、ウィリアム・ゴスという探検家によって発見されました。そのときに旅のスポンサーだったヘンリー・エアーズの名前をとり、エアーズの岩=エアーズロックと命名されたことに始まります。

ウルルはオーストラリアの先住民アボリジニのアナング族の居住地で2万年以上前にこの土地に来たと言われています。観光が盛んになり始めた1930年代には旅行者とアナング族との間で多くのトラブルが発生するようになり、オーストラリア政府が土地を管理し、アナング族を決められた場所に住まわせるようになりました。

その後25年をかけ、1985年10月26日に政府がアナング族に土地を返還。それ以降、この土地はアナング族の所有となり、政府は99年間の賃貸契約を結んで(2084年まで)借り上げしており、公園を観光として使用しています。そのおかげで多くの観光客がウルルを訪れることができるようになっているわけです。国立公園への入園には入場料を払う必要があり、この収入のうち25%がアナング族へ、残りの75%が公園の管理費に充てられていて、国立公園の運営を行っています。
 

先住民アナング族の聖地としてのウルル

ウルル(エアーズロック)

エアーズロックリゾートの展望ポイントから見るウルル(エアーズロック)

ウルルは1日の中でも様々な色に変化した姿を見せてくれますが、その最大の見どころがサンライズとサンセット。その説明の前にウルルについて知っておくべきことがあります。テレビや雑誌などで馴染みのあるウルルですが、その姿は実は常に同じ方向からのショット。というのは、写真などで見るウルルの裏側斜面には先住民アナング族の聖地として、特に崇められている神聖な場所が多くあり、撮影は禁止されていて、テレビの取材でさえ撮影は許されておらず、今までにメディアによる紹介はされたことのない場所なのです。

現地に行けばツアーやセルフガイドでウルルの麓を散策し、その神聖なる反対側斜面も鑑賞はできますが、やはりカメラやビデオでの撮影が禁止されている場所もあり、注意の立て看板があります。
 

ウルルのサンライズ

ウルルサンライズ

朝一番の太陽の光を浴び、幻想的な姿を現すウルル (c)Virgin Australia

レンタカーなど、自分で移動する手段がない方やアウトバック(奥地)での運転に不慣れな方は現地ツアーに参加するのが便利です。ウルルサンライズ鑑賞と麓めぐりがセットになったツアーならサンライズのみならず、ウルルの麓散策、登山などもあわせて体験できます。
 
ウルル(エアーズロック)

ウルルのサンライズ鑑賞ポイントではガイドロープに従い、いくつかの鑑賞ポイントから日の出を鑑賞する

サンライズツアーの出発時間は日の出90分前から。季節により異なりますが、早朝5:00~6:00前後にエアーズロックリゾート内の各ホテルを出発します。リクエストすればホテル側が朝食ボックスを用意してくれるので、サンライズの鑑賞場所に到着したら、ウルルを真正面に見ながらホテルで用意された朝食ボックスを頂きます。まだまだ周囲が薄暗く、静寂に包まれた中、ウルルが目を覚ます瞬間を待ちます。

太陽が昇り始めたら、小高い丘にある鑑賞場所に移動します。朝一番の光がウルルを照らしながら昇っていく雄大な姿を鑑賞します。太陽が昇っていくにつれ、岩肌の色を刻々と変えていく様子はウルルに生命が吹き込まれているようです。

季節によりますが、早朝出発で気温が低いため、特に冬場は暖かい服装、マフラーや手袋なども用意しておくとよいでしょう。靴も歩きやすいものを選び、色は白っぽいものだと赤土ですぐに真っ赤になってしまうため、黒や茶系など濃い目の色合いの靴をおすすめします。

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■日本語ガイド付 ウルルサンライズ・ふもとめぐりツアー
料金 199オーストラリアドル(国立公園入場料別)
催行会社:AAT Kingsオーストラリア
 

ウルルのサンセット

ウルル(エアーズロック)

太陽が低い位置におりてくると青い空が徐々に色を変え、ウルルも真っ赤に染まり幻想的にその姿を変えていく

ウルルを正面に見ていると背中側に太陽が沈んで行きます。太陽が低い位置におりてくると青い空がオレンジに変わると同時にウルルも真っ赤に染まります。その後空がだんだんとピンクに色を変え、太陽が沈むとウルルも暗闇に消えて行きます。

サンライズや日中とはまた違った姿を見せてくれるウルルのサンセットは1日の終わりを迎え、その後は眠りにつくように静寂に包まれていきます。サンライズから始まり、日中の姿、サンセットと様々に移り変わるウルルはその日によって岩肌に染まる色も違うため、見る人を飽きさせることはありません。

周辺は都会のような明るさはなく、夜になると満天の星空だけが唯一の光です。天気のよい日は南半球でしか見ることのできないきれいな南十字星を鑑賞することもできます。
ウルル(エアーズロック)

サンセット会場で頂くシャンパングラスに映る逆さウルル

ツアーであれば、カタジュタ(マウントオルガ)、ウルルサンセットとサザンスカイBBQディナーがおすすめ。カタジュタ散策では風の谷を歩くツアーが人気です。カタジュタ散策のあと、ウルルのサンセット鑑賞をし、太陽が沈んだら大地に用意されたテーブルで星空の下、BBQでのディナーを楽しみます。食事のあとは日本語ガイドによる南半球でしか見ることのできない南十字星の探し方や星座の話を聞きます。星空に向けてポインターを使って説明してくれるのでとてもわかりやすく星座の知識がない方でも楽しめます。

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■日本語ガイド付 カタジュタとウルルサンセット+サザンスカイBBQディナーツアー
料金 358オーストラリアドル(国立公園入場料別)
催行会社:AAT Kingsオーストラリア
 

ウルル登山の禁止について

ウルル(エアーズロック)

強風により登山口閉鎖の看板が立つウルルの麓、2019年10月26日から登山は全面禁止になる

ウルルへ訪問する旅行者の中には登山を希望される方もいらっしゃると思います。登山に関しては、先住民アナング族の聖地であることや文化、安全、環境保全の観点から、アナング族としては登山を奨励していませんし、登って欲しくないと思っています。当然、アナング族の人たちは登山はしません。

ウルル・カタジュタ国立公園の計画では2010年~2020年の間に登山が禁止になる方向性が明示されていましたが、2019年10月26日からと正式に決まりました。この10月26日という日付、前述した内容に出てきた政府がアナング族に土地を返還した日です。この日から34年後2019年の同じ日に登山が禁止と決定しました。

ウルル登山にはチェーン1本がサポートされているだけで、それを頼りに東京タワーより高い頂上を目指します。よって、風が強い日、気温が高い日、その他アナング族の儀式が行われる時など、様々な事情により登山口が閉鎖されます。登山口が開口するのは年間を通して3割程度と意外と低いのです。以前にはこのチェーンが心ない何者かによって切られ、しばらくの間登山口が閉鎖されたこともあり、アナング族の人たちは心を痛めていました。

登山が禁止になる2019年10月26日以降もウルルを訪問することはもちろん可能です。そもそもウルル訪問者の中には登山をしない人も多く、定番のサンライズやサンセットの鑑賞、カタジュタや風の谷の散策のみならず、ラクダに乗ってサンライズやサンセットを鑑賞するツアー、セグウェイでウルルの麓を1周するツアー、ヘリコプターでウルル上空を遊覧するツアーなど、ウルルを満喫できるツアーがたくさん用意されています。
 

サウンドオブサイレンス

サウンドオブサイレンス

大地の上にセッティングされたテーブルでサンセットをバックに特別なディナーを頂くサウンドオブサイレンス

ウルルでの特別な体験といえば、ウルルサンセットとアウトバックでのディナーがセットになったサウンドオブサイレンスもおすすめです。特別に設営されたウルルサンセット鑑賞ポイントに移動し、まずはシャンペンやカナッペなどを頂きながらウルルのサンセットを鑑賞します。

日が沈みかけると、赤土の特設会場に用意されたテーブルに移動し、スペシャルディナーの始まりです。名前のとおり、静寂(サイレンス)の音(サウンド)を感じるツアーで、満点の星空の下、静まった大地に用意されたテーブルでいただく料理はどんな5つ星のレストランだってかないません。

BBQよりも少しフォーマルに優雅な夜の時間を過ごすことができ、ディナーのあとは南十字星、星座の説明があります。(日本語ガイドは別料金)ウルルでのスペシャルな思い出になること間違いなしです!

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サウンドオブサイレンス
料金 210オーストラリアドル~
催行会社:Voyages社
 

セグウェイでウルル1周ツアー

ウルルセグウェイツアー

1周9kmのウルル麓をセグウェイで巡るツアーは雄大なウルルを間近で見ることができる

ウルルの麓は約9kmあり、セルフガイドでのウォーキングも可能ですが、日陰が少ない日中はかなりの体力を要します。そんな時にもオススメなのがセグウェイでのウルル1周ツアー。一度はセグウェイを見たことがある方も多いと思いますが、意外と実際に乗った経験のある人は少ないのではないでしょうか。

セグウェイは自分の体の重心の移動により発進と停止を行う2輪走行の乗り物です。自動車運転免許証なども必要なく、12歳以上の方であれば参加が可能です。ツアーはサンライズ鑑賞を含めた早朝出発と午前、午後の1日3回の出発時間があるので、ご自身のスケジュールに合わせて参加いただけます。
ウルルセグウェイツアー

ウルル1周スタート前にはセグウェイの操作を練習する時間もあり、初心者でも安心して参加できる

ウルル1周ツアーがスタートする前には30分程度のセグウェイの操作を練習する時間があります。ヘルメット、膝と肘のパッドを装着し、安全対策もバッチリ。自動車教習所のように道が作られ、中にはわざとデコボコな箇所を作り、本番の環境に備えた走行練習をします。ガイド自身も体験してみましたが、参加者みなさん初めての方もうまく操作されていました。

練習が終わるとウルル1周ツアーのスタート。バスでのウルル麓ツアーは外周の道路を走りますが、セグウェイツアーはウルルに触れることのできる距離の裾野を走るので、そのスケールも半端ない! 遠くからみるウルルは奥行きがない楕円形をしているように思っていましたが、実際に裾野を走ってみると、奥行きも結構あることに気づきます。

要所要所ではガイドさんからアボリジニの歴史や聖地の場所の説明などを受け、写真撮影の機会もあります。また予約時にリクエストすれば日本語オーディオガイドを貸し出ししてくれます。このオーディオガイドはGPSと連動し、各所で自動的に音声が流れ、利用者は何もしなくても各スポットで日本語の解説を聞くことができる便利なシステム。英語が苦手な人は是非活用してください。9kmの距離をセグウェイで回るツアーはウルルの雄大さを満喫できます!

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■セグウェイサンライズ&ウルル1周ツアー
料金:179オーストラリアドル
催行会社:Uluru Segway Tours
 

フィールド・オブ・ライト

フィールド・オブ・ライト

期間限定で開催されているイルミネーションのイベントフィールド・オブ・ライトは大地に輝く光のお花畑

また現在、期間限定でフィールド・オブ・ライトというイベントが開催されていて、好評につき2020年12月31日まで延長することが決まっています。こちらはウルルの裾野に広がる大地に5万個のソーラー式電球を設置し、夕暮れとともに鮮やかな電球のお花畑のイルミネーションが輝くというもの。満天の星空の下、この中を歩いて散策するツアーもオススメです。

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フィールド・オブ・ライトツアー
料金 42オーストラリアドル~(国立公園入場料別)
催行会社:Voyages社
 

エアーズロックリゾート

エアーズロックリゾート

ウルルの裾野に広がるエアーズロックリゾートが唯一の滞在エリア

ウルルでの滞在はエアーズロックリゾート内のホテルになります。バックパッカータイプの安宿やコンドミニアムタイプ、5つ星のホテルまで様々なランクの滞在先が揃っていますので、予算に合わせて選ぶことができます。リゾート内は無料のシャトルバスがあり、各ホテルとショッピングエリアを巡回しています。

リゾート内にはショッピングスクエアがあり、スーパーマーケットや郵便局、レストランやカフェもあり、お土産の購入や食事もできます。インフォメーションセンターにはレンタカー会社やツアー会社のデスクもあるのでこちらで予約することも可能です。
 

セイルズインザデザート

セイルズインザデザート

5つ星のホテルでリゾートステイが満喫できる

白いヨットの帆をイメージした外観が特徴的な5つ星ホテルのセイルズインザデザート。ホテル内にはスパやプールも併設し、リゾートステイを満喫できます。
■料金:1泊660オーストラリアドル~
 

デザートガーデンズホテル

デザートガーデンズホテル

リゾート唯一のウルルが見える眺望のお部屋デラックスロックビュールーム

4.5つ星クラスのホテル、デザートガーデンズ。こちらのデラックスロックビュールームというカテゴリはエアーズロックリゾート唯一のお部屋からウルルを見ることができる眺望のお部屋があります。
■料金:1泊520オーストラリアドル~
 

エミューウォークアパートメント

エミューウォークアパートメント

コンドミニアムタイプなので大人数や家族に最適

リゾートで唯一のコンドミニアムタイプのアパートメント。1ベッドルームから2ベッドルームまであり、ご家族や友人同士など大人数での滞在にピッタリです。備え付けのキッチンもあるのでリゾート内のスーパーで食材を買って自炊をすることもできます。
■料金:1泊550オーストラリアドル~

その他にも全面改装を終え、2018年7月に再オープンするロストキャメル、予算的にも優しいアウトバックホテルなどがあります。全てのホテルは1つの会社Voyages社が運営しています。

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ホテル予約
予約電話: +61-2-8296-8010
予約Email:travel@voyages.com.au
運営:Voyages社
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。