海、山、森…別世界のように美しいフレシネ(3ページ目)

約4億年前に形成され、氷河期を経て、現在に至るというフレシネ半島。今もなおグラニットの山は侵食を続けています。その荒々しい山肌を覆いつくさんばかりの森の中に、いくつものトレッキング・コースが設けられています。

降り注ぐ光に包まれる森をウォーキングするのは、本当に爽快！豊かな自然がすぐそこにあることを実感できます。このフレシネ国立公園最大の見どころは、オーストラリア有数の絶景ビュー・ポイント。そこでは、タスマニアで1、2を競う素晴しい眺めが待っています。

トレッキング・コースを歩いて山を登り、辿りついた頂上から見えるのは、青く輝く海。しかし、ただの海ではありません。湾とその周りを囲む白い砂浜が描くラインが美しい弧を描いていることから、その名も「ワイングラス・ベイ」と呼ばれています。その美しい湾を山の上から眺める絶景です！

湾の周囲は緑の森が覆い、湾を湛える水は何色ものグラデーションを見せ、ワイングラス・ベイの向こうには、ボトル・ネックのように細くなった半島の形状と反対側に広がる海も見えます。

通常、山の頂から見える景色とは一味違った、海と山を同時に眺めることができるこの絶景ビュー・ポイント。トレッカー達はこの眺めを一目見ようと、世界中から集まってくるのだそうです。

そして、このビュー・ポイントから見えるワイングラス・ベイへ、降りていくことができるコースもあります。そこには、人影などほとんどない真っ白な砂浜が続く、青く澄んだ海。『世界のベスト10ビーチ』に選ばれたこともある、本当に美しいビーチが広がっています。

人工物に荒らされることなく、奇跡的に残された静かなビーチには、太古の昔と変わらぬ、ゆったりとした時間が流れていました…。

次ページでは、バード・ウォッチングをはじめとする、フレシネ国立公園で楽しめる様々なアクティビティをご紹介します。