【第2位】 鴨のコンフィ
at ル・ブールバード, シドニー郊外
個人的に、鴨やイノシシ、鹿、ウサギといった、フランス料理で言うところのいわゆる“ジビエ”(ゲームミート=鳥獣肉)系が好きということもあり、ヨーロッパなどでも季節が合えばよく食べています。なので、オーストラリアでもそういったメニューを見かけたら、とりあえず食べてみることにしています。
中でも鴨はかなり好きなほうで、この「鴨のコンフィ」というフランス料理では定番ともいえるメニューも、かなり各所で食べてきました。が、ここ「ル・ブールバード」のものが、本場フランスのどこで食べたものよりもオイシイ!
保存食でもあるコンフィは、漬けすぎ(時間が経ちすぎ)たりしても肉が固くなってしまい、バサバサでおいしくなくなってしまうものですが、ここのはやわらかく、焼き加減も絶妙で、かけられたソースも絶品でした。
赤ワインと木の実を煮詰めたと思われるソースは、甘すぎず、しょっぱすぎず、ほどよく肉に絡み、鴨にぴったり。食べた後、しばらくボーゼンとしてしまうほど美味!ただし、これ以外のメニューはいたって普通です。
この「ル・ブールバード」は、フランス移民であるおやじさんがマスターシェフを務める本格フレンチ・レストラン。場所がシドニー市内中心部から結構遠いため、旅行者がやって来ることはほとんどなく、ほぼローカルな地元常連客ばかりの店です。ただ、おやじさんが高齢なため、行くならお早めに!
<食べた場所>
★ル・ブールバード・レストラン/Le Boulevard Restaurant, Avalon, metro Sydney
住所:40 Avalon Parade Avalon NSW
Tel: (02) 9918 8933
行き方: シドニー中心部ウィンヤードからバスで約1時間。アバロン下車、徒歩約3分。
次ページはいよいよ、第1位!メイン・ディッシュが霞んでしまうかも?前菜メニューで有名な、あの一品です。
注意)ご紹介しているお店&お料理の情報は、取材時のものです。オーストラリアでは、ビジネスの売買が盛んなことや商習慣などから、その後、比較的短期間のうちに、オーナーやシェフ、店名などが変わっていることがよくあり、お店の雰囲気や品揃え、メニュー、味などが、私が取材した時とは、まったく違っている…ということが、ままありますことをご理解の上、記事をご利用いただければ幸いです。