普段はとてものどかなシドニー北部
ノーザン・ビーチ・エリア |
今回は、オーストラリア旅行の治安・安全対策についてを取り上げた記事「日本人は狙われている!?」番外編。邦人関連の最新事件について、緊急報告です。
先日3日、シドニー北部のビーチ・エリア『アバロン』のバックパッカーズ(安宿)で殺人事件が発生!27歳の日本人男性が容疑者として逮捕されました。
このアバロンという場所は、ガイドの自宅からも車で10分程度と近いところなのですが、普段はとても閑静なビーチに面した住宅街で、こうした殺人事件とはほぼ無縁の場所。しかも、その犯人とされる容疑者が日本人で、なおかつメッタ刺し…ということに、かなり衝撃を受けました。そして、この事件は、ちょっとした油断(?)で、被害者としてだけでなく、加害者としても、比較的誰にでも起こりうる危険性をはらんでいるのでは?という感じもし、ちょっと背筋が寒くなる思いが…。
そこで、この事件の概要と共に、事件の鍵を握る(?)とも思われる、一般メディアではあまり取り上げられることのない「オーストラリアの薬物事情」やこの事件現場でもある「バックパッカーズ等の長期滞在者向けの安宿事情」などに触れながら、これからオーストラリアに来られる方が事件等に巻き込まれず、より安全に旅するためにはどうすればいいか?を考えてみました。
■この事件の主な概要
■オーストラリアの最新薬物事情
■日本人誰にでも起こりうる!? この事件が抱えるもうひとつの重大問題
■バックパッカーズは危険の巣窟?
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この事件の主な概要
12/3の午前3時頃、シドニー北部ノーザン・ビーチズのアバロン・ビーチ・ホステル(Avalon Beach Hostel)で、宿泊客男性が同じく滞在していた男性に、キッチン・ナイフ状の刃物で複数箇所を刺され死亡。ホステル責任者も怪我を負うという事件が発生。
容疑者として、27歳の日本人男性を逮捕。男性は警察が駆けつけた時には上半身裸、ジーンズのみの姿だった。事件当時容疑者の男性は、薬物「エクスタシー」を服用しており、警察の事情聴取に対しては、英語ができないため、日本語通訳を介し、「(事件について)何も覚えていない」と答えているという。
事件発生時には複数の目撃者がいたが、ほとんどの者が英語を十分に理解できないため、日本語をはじめ、フランス語、スペイン語の通訳担当者が派遣され、目撃者の証言を聞いている。
――ノーザン・ビーチ・エリアのローカル紙マンリー・デイリー記事より。ガイドが意訳――
注意)マンリー・デイリー紙には氏名が公表されていましたが、ここではあえて記載していません。
◎Yahoo!ニュース