陽気なイタリアーノは気軽に声をかけてくるけど・・・ |
声をかけてくる目的は人それぞれ
道を歩けば「カワイイ!」や「コンプリメンティ!(キマってるね)」など、気軽に声をかけらるイタリアの街。道を歩くだけで、「ふふ、私っていい女なのね。」といい気分になるので、女性にとってはある意味いい習慣。しかーし、これは、彼らの習慣として「キレイなものは褒め称える」素直な気持ちから出てきているだけで、あまり深い意味はありません。ふざけて「おお、アモーレ!」と手を握って、その手にキスをしてくるオヤジもいますが、本当にただ単にふざけているだけの場合が多いものです。
誤解があるようですが、イタリア人男性の全員がこうやって声をかけてくるわけではありません。
普通の認識を持ったイタリア人男性は、あまり軽々しく、このような声をかけることはありません。とてもステキな洋服を着ていたり、「私を見て!」というオーラを出していれば、「おっ!」という視線を投げかけてくることはあっても、滅多に声はかけないものです。パーティーの会場などで、「その髪型、よくお似合いですね。」とか「ステキな靴ですね。」などと相手をリスペクトした声をかける場合はありますが、招待客である、知人であるなどある程度素性が知れた状態の場合に限ります。
イタリア人の女性のうち、私の知っている限りで「ナンパ」によって付き合い始めた人というのはいません。逆説的にみて、まじめに付き合おうという相手を「ナンパでゲットしよう」という男性はいないということです。それは、世界共通のことだと思います。
普通のイタリア人は外国でイメージされているよりも保守的。70年代に入ってから離婚法が制定された敬虔なキリスト教徒の国です。意外かもしれませんが「根」はまじめな人が多いのです。故に、「この人」と決めた相手には尽くすし、日本人男性とは比べ物にならないくらい(?!)優しいものです。
観光客が出没する場所で声をかけてくる。それが、ちょっとした誉め言葉以上の言葉を口にする。「運命の人に出会った。」「キミに会うために生まれてきた。」そんなドラマチックな大げさな声をかけてくることは、まず、普通のイタリア人男性ではありえません。当然、他の目的があってのことです。
お互い遊ぶつもりで、その演出に乗るのは大人の責任として結構なことだと思いますが、真剣にとらえるのはいかがなものか? 相手は遊ぶつもりなのに、こちらはすっかり本気に。そういう温度差がある場合、いずれ「イタリア人にだまされた!」となってしまうケースも多々あり、それはイタリア人全員にとって不名誉な話です。たとえだまされたとしても、せめて「○○にだまされた!」と固有名詞で責めるようにしたいところ。
さて、それでは実際に起こった話をいくつかご紹介してみましょう。
日本人女性専門のイタリア人がいるってホントの話?な実話をどうぞ。