ローマ/バチカン市国

バチカン美術館

バチカン美術館に行列を避けて入場するには? 鑑賞時間はどれくらいかかるの? オススメのお土産最新情報と、フレスコ画が美しいレストランのあるバチカンゆかりのホテル情報も。

岩田 デノーラ 砂和子

岩田 デノーラ 砂和子

イタリア ガイド

慶應義塾大学卒業。(株)リクルートを経てイタリアへ。ローマに10年、現在はシチリア州の州都パレルモ在住。 編集・制作の豊富な経験からイタリア・シチリア特集の企画執筆、WEB連載のほか、コーディネーターとしての実績も多数。現地通訳もおまかせ下さい! 国際ジャーナリスト協会会員・イタリア商工会議所認定通訳。

...続きを読む

世界遺産のバチカン美術館

ミケランジェロの仕事を生で!システィーナ礼拝堂のフレスコ画

ミケランジェロの仕事を生で!システィーナ礼拝堂のフレスコ画

世界に点在する世界遺産のうち、その半数がイタリア半島にあります。イタリアの首都ローマの一角にあるバチカン市国。世界で最も小さい独立国家のひとつであるバチカン市国は、ローマ教皇が暮らすキリスト教の聖地であり、また芸術的・宗教的に価値の高い建造物や美術品を多く所有しており、市国全体が世界遺産に認定されています。

バチカン美術館は、歴代ローマ法王がその財力と権力によって集めた、各時代の最高芸術の殿堂。ローマ法王のプライベート・コレクションを見学することができます。

バチカン美術館の歴史

創設は中世時代、1503~1513年に在位したユリウス2世によって、バチカン宮殿内の「ベル・ベデーレの中庭」に古代彫刻「ベル・ベデーレのアポロン」を配置したことから始まったと言われています。

ローマ郊外で発掘された古代美術遺跡や、ミケランジェロやラファエッロなど当時活躍していた芸術家の作品も随時集められ、数百年の歴史を重ねて巨大な美術館へと成長しました。

巨大なバチカン美術館

バチカン美術館は、イタリア語では、「I musei vaticani イ・ムーゼイ・ヴァティカーニ」と複数形で表現されます。それは、コンセプト・時代などによって分類された多数の美術館の総称だからです。

「ピオ・クレメンティーノの美術館」、「グレゴリアーノ・エジプト美術館」、「バチカン絵画館(ピナコテーカ)」、そして「システィーナ礼拝堂」など、「バチカン美術館」には、全部で24もの美術館・博物館・ギャラリー・礼拝堂などが近接しています。

展示コースは、なんと全長で7kmにもおよぶため、全部じっくり見たい!となると、1週間通いつめるか、バチカンの職員になるしかありません。

次ページでは、巨大なバチカン美術館周り方のコツをご紹介します。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます