イタリアの日常生活でよく使う簡単イタリア語フレーズ
イタリア人のジェスチャーと一緒に覚える簡単フレーズ。話してる気分に浸れるちょっとしたひと言をご紹介!
※過去の連載に加筆修正した記事です。
<目次>
日常使いのイタリア語その1~その5はこちら
日常使いのイタリア語 その6 Che palle!
Che palle!(ケッ パッレ!)
意味:やってられな~い!うんざり!
ケは、英語でいうところのWhat。疑問詞の「何?」と言う意味の他、感嘆詞としての役割もあります。後ろにくる形容詞を強めてChe bella!(ケッ・ベッラ)「なんてキレイなんだ!」とか、Che caldo!(ケッ・カルド!)「うわー暑い!」と使うことができます。
ところで、palleパッレはボールの意味。単数形はpallaです(複数形にすると「睾丸」を表します)。とても下品ですけど……まあ、普通にイタリア人と接していると、そんな言葉に出会うこともありますので、知っておいて越したことはないといったところで取り上げてみます。
同様の表現でもうちょっとかわいらしいChe pizza!(ケッ・ピッツァ!)ってのもあります。これなら女子が使っても、まあ良いでしょうかね。
使用例:
ーLo sai che domain fara lo sciopero della Metro.
(ロ・サイ・ケ・ドマーニ・ファラ・ロ・ショーペロ・ディ・メトロ)
ねえ、知ってる?明日、地下鉄ストらしいよ。
ーChe palle!
(ケッ・パッレ!)
マジか!(超ウザ~イの気持ちで)
ーDobbiamo finire questo lavoro entro stasera.
(ドビアーモ・フィニーレ・クエスト・ラヴォーロ・エントロ・スタセーラ)
今晩中に、この仕事終わらせなくちゃいけないよ。
ーChe palle!
(ケッ・パッレ!!)
うはー!(面倒くさっの気持ちで)
ローマの歯医者さん、ジュゼッペ先生と一緒に練習してみましょう。こんなポーズでパッレ部分を強調するのが正しい(?)ケッ・パッレ。ま、ここまでやると怒られます。おば様方に。
リアル使用例(余談):「先生!Che palle!って言ってるところ撮らせて~」とお願いしたら、衛生士さんたちに「きゃ~アナタ!なんてことお願いしてるのよ!セクシーな先生には、もっと素敵な言葉を言わせなさいよー!」と、大騒ぎになりました……。
「いいじゃないですか!」「ダメよ!」と問答していると口をあけたまま待たされていた患者さんがひと言。
「Che palle!」
お上手。こんな風に使います。施述室内笑いに包まれ無事撮影完了した次第。
日常使いのイタリア語 その7 Così così
Così così(コズィ・コズィ)
意味:まあまあ、まずまず
白と黒、YesとNo。はっきりどちらかしかないように思われる欧米文化ですが、いやいや、グレーゾーンの答えだってちゃんとあります。
「好き?」「嫌い?」と聞かれて、「どっちでもない」とはっきりしないことって山のようにありますよね。そんなときに便利なのが、この「コズィ・コズィ」です。
使用例:
ーCom’è andata oggi?」
(コメ・アンダータ・オッジ?)
今日はどんな1日だった?
ーCosì così
(コズィ・コズィ)
まあまあ、かな。
「今日はどうだった?」って、あんまり日本では聞かないですよね。イタリアでは「素敵な一日だった?それとも何か嫌なことでもあった?」の意味で、挨拶ついでによく使われるフレーズです。ホームステイや親しくなったレセプションのおじさんなどに、聞かれる事も多々。特に話題にするようなこともなければ、コズィ・コズィで(たいていがっかりされます・笑。なぜなら「素晴らしい1日だったよ」と言って欲しいものだから!)。
ーTi piace qusto piatto?
(ティ・ピアッチェ・クエスト・ピアット?)
この料理好き?
ーCosì così
(コズィ・コズィ)
まあまあかな。
料理を作った人に「まあまあ」とは、よほど親しい間柄でなければちょっぴり失礼になるのでご注意を。「まあまあ(良い)ですね」と言いたい場合は、「Sì(はい)」が無難。
言葉にせずともジェスチャーでも表現できます。手の平が水平=ゼロとすれば、下はマイナス、上はプラス。イタリアのトップバーテンダー・ピーノ氏と一緒に練習してみましょう。手の平を下に向けて、ヒラヒラっと。
日常使いのイタリア語 その8 Ti rompo il culo!
Ti rompo il culo!(ティ・ロンポ・イル・クーロ!)
意味:痛い目にあわせてやる!
さて、役に立つかも(しれない)イタリア語もその8。使えそうな言葉もあれば、ちょっぴりお下品な表現あり。と一貫性のない内容でお届けしておりますが、何かの場面できっと役に立つかも(しれません)。なぜならイタリアでは、よく聞く(ジェスチャーは見る)表現だから。
その8では、ますます”こんなこと言ったらダメ系”を伝授。現地で日本人の皆さんが使う機会はないと思いますが(むしろ使わないように)、見聞きすることもないこともないので覚えておいてみては?的なものです。
rompere(ロンペレ)は、「壊す、割る」などの意味で、culo(クーロ)は「オシリ」。つまり、「頭カチ割って脳みそを…」風のケンカ言葉です。頭じゃなくてオシリなところがなんとなくカワイラシイと思わなくもありません。
ローマではCulo e camicia(クーロ・エ・カミーチャ)なんて表現があります。Camiciaはシャツ。「オシリとシャツはいつも一緒!」つまり、「離れられないもの」「仲良し」の意味です(他の地域ではあまり聞きません)。
本気のTi rompo il culo!は、こんな顔とジェスチャー(写真参照)で。パレルモの会社社長ロベルト氏とご一緒にどうぞ!(基本的にジェスチャーだけでもやらない方が無難ですから)
日常使いのイタリア語 その9 Amore mio
Amore mio(アモーレ・ミーオ)意味:僕(私)のカワイイ人
その9は、気分を変えて。恋人や家族、大切な人を呼ぶときに使う表現です。
Amore (アモーレ)は、そう愛。愛がないと生きていけないイタリア人たちの会話の中には、それはそれはamoreが頻出します。Amore mioに似たような呼びかけ表現でMio tesoro(ミオ・テゾーロ)なんてのもあります。tesoroは宝物。
ローマの挨拶に、Ciao bello!(チャオ・ベッロ!)/Ciao bella!(チャオ・ベッラ!)がありますが、別に相手がキレイ(bello/bella)かどうかは問題ではありません。単なる呼びかけフレーズ。ついでに言えば、アモーレもテゾーロも親しみと愛情を込めてそう呼ぶだけで、あまり深い意味はありません。
使用例:
ーSenti, volevo dirti una cosa……
(センティ・ボレーボ・ディルティ・ウナ・コーザ……
ねえ、ちょっと言いたいことがあったんだけど…
ーDimmi,Amore.
(ディンミ・アモーレ)
なあに?アモーレ。
ーBuongiorno Amore mio! Come stai?
(ブオンジョールノ・アモーレ・ミーオ!コメ・スタイ?)
おはよ~アモーレミーオ!調子はどう?
ーBuongiorno, amore. Sto bene. E tu?
(ブオンジョールノ、アモーレ。スト・ベーネ、エ・トゥ?)
おはよー。元気だよ、キミは?
こんな風に呼びかけ合うのも慣れないと照れますが、「僕のアモーレちゃん」「私の宝物ちゃん」なんて呼びかけられたら、悪い気はしませんよね。ローマのチビッコ代表ウリエル君10歳@バカンス中と一緒に練習してみましょう!
【関連サイト】
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役に立つ(かもしれない!?)イタリア語講座3
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