ニューヨーク/ニューヨーク近郊の見どころ

NY郊外の老舗ワイナリーで過ごす大人の週末

NYにはワイン好きが多い。そしてワイナリーも多いのだ。ダウンタウンのソーホーには、NYのワイナリーから直送したものだけを扱う店もあるほど。今回は、その中でもアメリカで一番古いワイナリーを紹介!

執筆者:溝口 弘恵


ブランド品のアウトレットがあるウッドベリー・コモンへ行くチャンスがあるのなら、ぜひ行っておくべき場所が、近くにあるワイナリー・ブラザー・フッドだ。

酒屋なノリのワイナリー

ショップの中にはバーカウンターもあって、試飲ができる。
ワイナリーなんて、これまで昔テレビドラマでよく見ていた「大草原の小さな家」みたいな田舎にブドウ畑が広がっていて……なんていうのを想像していた。だが、実際にワイナリー・ブラザー・フッドへ行ってみると、ワシントンビル(Washingtonville)の街角を曲がったところに駐車場があり、ショップにはワインがたくさん置いてあるのだった。

ブラザー・フッドは、1839年から一般にワインを売り出したというほどの古いワイナリーだから、ものすごく古ぼけているのかと思っていたのだが、こ洒落ている。それもそのはず最近、改装されたらしい。ここへ、いつもワインを買いにくる常連客もいて、まるで、お酒屋さんへ行ってワインを買う感覚。ここのワイナリーツアーだと、ワインを樽でねかしているワインセラーにも入れる。

数本のワインを試飲するのは、ツアーでなくてもショップにていつでも時間ごとに行われているのが嬉しい。セレクトされたワインを少しずつカップに注いでくれて、それぞれのワインの特徴などを説明してくれる。今回もワイナリーで働いている人が、冗談を交えながらワインについて語ってくれた。もちろん試飲の時間外でも、飲んでみたいワインを試飲させてくれる。

お勧めワインは絶品!

ここでのお勧めは、売れ筋でもある赤ワインでピノ・ノワール(Pinot Noir)。癖のないストレートな味だけど、奥の深い味わい。今回、とても気に入ったので数本買って帰った。白ワインでは、客として来ていた黒人の中年夫婦の勧めで、ほんのり甘いJ. リースリング(J.Riesling)を選んだ。フルーティーで美味しい!これも、ブラザー・フッドのお勧めらしい。寿司や刺身にもあうと紹介されているのだが、たしかに魚料理とあう、甘い日本酒感覚でいけそうだ。

この夫婦はケース買い(1ダースで買う)していた。ケース買いすると、アメリカでは酒屋でも店によって10パーセントから20パーセント安くなる。彼らは、3週に一度はこうして夫婦そろって買いに来るのだとか。1時間以上はかかるという遠方から来ていたようなので、ワインを買いに行くというイベントが夫婦だけの月行事のようで、仲むつまじくうらやましかった。

ワインを日常飲まない人でも、とっても飲みやすい甘いワインがあるので、ぜひ行ってみてほしい場所だ。

のどかな雰囲気は看板からも伝わってくる。
【Data】Brotherhood, America's Oldest Winery
P.O. Box 190 100 Brotherhood Plaza Drive Washingtonville, NY 10992
Phone : 845-496-3661
ワイナリー・ブラザー・フッド オフィシャルサイト

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    ※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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