ニューヨーク/ニューヨークの観光・エンターテインメント

イマジンの魂を受け継ぐジョンゆかりのNY

ビートルズのジョン・レノンが凶弾に倒れた72丁目ダコタハウスからセントラルパークへ入ると、そこにはイマジンの碑がある。

執筆者:溝口 弘恵


ジョン・レノンとヨーコ・オノの住まいダコタハウス、そしてジョンのメモリアルであるストロベリーフィールズといえば、ビートルズ好きな人のみならず多くの観光客が訪れる場所である。今回この場所を訪れて意外な事実を知った。

ストロベリーフィールズ

ストロベリーフィールズ
ダコタハウスに入居するのには、厳しい審査があるらしい。有名人、お金持ちだからといって誰しもが入れるわけではない。
ストロベリーフィールズは、1985年10月9日ジョンのバースデーに当時のNY市長であったエドワード・コッチ氏によって贈られ、ビートルズの曲ストロベリー・フィールズ・フォーエバーから名づけられた。72丁目にあるダコタハウスからセントラルパークへの入り口に位置する。ジョンは1980年12月8日、凶弾に命を絶たれるまで、妻や息子をつれてここを歩いた。現在はジョンのメモリアルと平和を祈るモザイク模様の碑を拝むために多くの人がやってくる。

マリア(50代)は、女性二人でフィンランドから観光でNYへ。「もちろんビートルズは大好きだったわよ。でも、一番好きな曲はジョン・レノンのイマジン。NYをいろいろと観光して回ったけど、ここは中でもステキな場所ね。」
マリア
マリアは右側の一番手前。彼女らのように、ストロベリーフィールドのベンチでくつろいでる人たちが多い。

花を飾っているのはボランティア

モザイク模様の碑イマジン(IMAGINE)の文字の周りには、いつでも花が飾られている。赤い花や黄色い花の茎をカットした部分だけ並べられていて、日によってデザインが違っている。私はてっきり、訪れるファンがそれぞれ花を飾っていくのかと思っていたら、今日は偶然、その花を飾っている男性に出くわした。ヒッピーっぽいスタイルの背の高い男性。

ストロベリーフィールズの市長と称される男ガリー

ガリー
ガリーの本職は謎だ。
彼の名は、NY出身のアイルトン43歳。「皆は俺のことをストロベリーフィールドの市長ガリー(Gary)って呼ぶんだ。もう14年間、毎日欠かさずこうして花を飾っている。俺はロックを愛していて、もちろんビートルズも大好きだ。一人の男がへまをやらかした(ジョンを銃殺した)せいで、ロックの歴史が混乱してしまった。だからこうしてロックのために、平和を祈るために続けているんだ」

生前ジョン・レノンとヨーコ・オノと息子が暮らしていたダコタハウスは、次のページへ。
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