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NYでライセンスを得てサロンを開いた日本人女性 マッサージセラピスト<後編>

麻酔の失敗による後遺症で、11歳からマッサージを受けていた日本人女性がNYでマッサージセラピストに転身。そしてサロンを開いた!

執筆者:溝口 弘恵


マッサージセラピスト<前編>につづき、NYでマッサージセラピストとしてのライセンスを取得し、自らサロンを開いたマッサージセラピストの森脇静香(もりわきしずか)さんへインタビュー。
アメリカ人客はマッサージもカップルで!だからベッドを二つ並べてある部屋もある。

人種や宗教によって接近距離がちがう

日本人とそれ以外のお客さまで、マッサージする時に違いがありますか?

「アンビリーバボーってアメリカ人客もマッサージの後には、とても楽になるので驚くほどで、日本人客と反応は同じです。マッサージ自体は、日本人のお客さまが体格がちがうだけで骨のつくりなどは同じなので、そんなに違いはありませんが、人種によって、固くなり方、凝り方がちがいます。それから、人種によって接近する距離のちがいというのもあります。これは学校でも学ぶのですが、たとえばどういった距離で近づけば息をホールドするとか。

人種だけでなく宗教によっても距離感がちがうんです。ラテン系だと、抱き合ったりキスしたりと、距離が近いんですね。東洋人でも日本人と中国人、韓国人とそれぞれ接近できる距離ってちがいますよね。だから、どんな人に対しても同じプレッシャーでマッサージをやってくっていうのはダメです。

あと、マッサージとは関係ないのですが、予約のキャンセルや遅刻っていうのが起こる場合が大変ですね。お客さまは、『会議が入ったから今日はキャンセルします』とか直前に連絡してくるんです。予約が一杯で、マッサージの予約を取る事が出来なかったお客さまにも迷惑ですし、待機してるセラピストにも迷惑がかかります。

遅刻したからといって短い時間でも料金は同じです。セラピストがお客様に費やす時間は、時間通りにくるお客様と平等なので。遅れてきたからといってマッサージは、バタバタ出来ないですし・・・。こちらが申し訳ない気持ちになるんですよね。長くしてあげたい気持ちはやまやまですが、後ろには、きちんと時間前にいらして下さるお客様が待っていらっしゃるわけで。

どのお客様からも、一番困る質問は、『どのくらいで治りますか?』っていうこと。身体は、毎日使っているし、毎日年を重ねてゆくのですから。なるべく無理のない姿勢で仕事や勉強をして、自己管理(身体に良いものを食べて、十分に睡眠を取り、運動とストレッチ)をしつつ、プロにテークケアしてもらうのが、理想的だと思います。かけた時間とお金は、後で絶対差が出ますので。フェイシャルなどと一緒で、1回エステに行ったから、皺がない?みたいなわけにはゆかないのと同じです。ローマは、一日にしてならず、美は、1日にしてならずです」

アメリカでは、どんな病院でも予約が必要。以前、私が通ってる病院で「11時半に予約していたんですけど」といってるチャイニーズのお姉さんを見かけた。時間はすでに12時半だった。こんな人がいるせいで、待たされることがあるのかなぁ~・・・。ついでに、ものすごい早口でドクターが説明することがある。時間の短縮のためかしら?
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