将来のライバルは高速バス
ガイド:2005年12月就航予定の「エアトランセ」の2号機 |
いよいよ、念願の2号機の就航も間近ですね。
江村さん:
そうなんです。2号機の就航に伴い、2005年12月24日より、函館=新千歳=帯広線が、現在の1往復から2往復になり、函館=帯広線の直行便1往復を含めて、函館=帯広間は一日3往復になります。
ガイド:
2006年は、女満別にも就航されるそうですね。
江村さん:
2006年4月より、函館=女満別=帯広=函館というルートでの就航を予定しております。2号機の就航により、チャーター便にも力を入れ、2006年は、北海道各地はもちろん、仙台や新潟などへのチャーター便の乗り入れを計画しています。
将来的には、保有機を増やし、距離の短い路線を中心に路線網と便数を拡大して、北海道だけでなく、全国展開を考えています。私の会社のライバルは、大手航空会社や鉄道ではなく、高速バスなんです。高速バスのような気軽さと料金で、飛行機に乗っていただける会社にしたいと思ってます。
とにかく多くの人に「エアトランセ」を知ってもらいたい
2人の子供の母でもある江村さん。来年も注目です。 |
江村さんご自身の来年の抱負について教えてください。
江村さん:
プライベートでは、産んだ子を育てる気合が入ります。ますます今年よりも緊張する大事な年です。仕事では、とにかく「エアトランセ」を多くの人に知ってもらい、利用していただけるように頑張っていきたいです。知名度をアップさせることが、搭乗率の上昇につながると考えております。
ガイド:
最後にAll Aboutの読者の方へ一言お願いします。
江村さん:
北海道に来られた際には、是非「エアトランセ」に乗りに来てください。
■インタビューを終えて
江村さんの好きな言葉は、「鶏頭なるも牛後なるなかれ」だそうです。大きな組織などで、やみくもに一流を目指すのではなく、自分が活躍できると判断したフィールドの中で、力を最大限を出すのが江村流の考え方です。「鶏口となるも牛後となるなかれ」が一般的に使われていることわざですが、頭より口のほうが、体の上の部分にあるという、旦那様のアドバイスによって、鶏口ではなく鶏頭という言葉を使っているそうです。
江村さんの個人ブログ「にわとりのあたま」というタイトルも、ここからきています。ブログでは、江村さんの会社での出来事、子供の事、プライベートな事まで、せきららに書き綴られています。
今回のインタビュー通して、経営者としても、2児の母としても、全てにおいて全力投球な姿が印象的で、とてもエネルギッシュな方でした。来年の江村さんの行動にも目が離せません。
【あなたの一票結果発表】
女性社長の航空会社エアトランセを知ってますか?(2005年11月15日~23日まで実施)
【関連リンク】
「エアトランセ」ホームページ
江村さんの個人ブログ「にわとりのあたま」
All About「世界のエアライン」
函館-帯広間を1時間で結ぶ北海道の新しい翼 エアトランセが就航